カテゴリ:真空管
RAYTHEONのRK-25という真空管がありまして、
これは802という800番台の名称でも知られています。 RK-25と同等の802規格表があります。 この規格表で気をつけないといけないのは、ピン配置図はトップビューであることです。 ソケットはラージUT。 なかなかソケットが売っていないです。売っていてもタイトのゴッツいやつで、普通のアンフェノールのようなやつは殆ど見つかりません。(私は通販で購入) 写真左がRaytheonのRK-25、右が後ほど紹介します住友のMC-538-Cです。 ![]() さてこのRK-25、 データを探したところ、Frankさんのデータシートまとめにありました。 そして、Radiomuseumの情報です。 プレート損失は...10Wしかありません...。 6.3Vの0.9Aは807と同じ。それでいて6V6程度のプレート損失です。 これはもう駄球カテゴリに入りそうな勢いです。 そして、私はこういう駄球が大好きです。 因みにヒーターは2本通っています。 ![]() 扁平なプレートにこういうヒーター配置は、直熱管のフィラメントを張っていた頃の名残でしょうか...。 三結してどんな特性になるのか、etracerで測ってみましょう。 ![]() 綺麗なカーブだと思います。 三結ですと、240Vの-35V位で34mAあたりで使いたいところですね。 トランスは5~7kΩが合いそうな雰囲気。 なんとなく6V6的なイメージですが、6V6三結に比べてバイアスが結構深いです。 あとEg2をは高いと結構Ig2が多く流れる球のようです。 三結ではEg2を気にしなくて良さそうですが、この球に関してはせいぜいEp250Vだと思います。くわえてG2手前に少し大きめの抵抗を入れて少しでもEp>Eg2にしておきたいところですね。 さて、住友のMC-538-Cですが... ![]() RK-25相当と云われているようですが、実測では一寸(いや、かなり)違うようです。 まず、実測ではヒーターが6.3Vの1.08Aです。(規格表では1.0A) etracerでカーブを観てみると、 ![]() RK-25に比べて寝ていますね。 250Vくらいのところで35mAくらい流れたとして、rpが2.8kΩくらいあります。 これは明らかに7kΩ以上のトランスが必要です。 300Vの30mAくらいで使いたいところです。 Eg2制限がどれくらいかわかりませんがRK-25同様に200Vちょっと程度かなと思いますが送信管なのでそう簡単にG2がバテることはないと思います。 300Vの三結で使うならG2手前に少し大きめの抵抗を入れておきたいですね。
Last updated
Aug 13, 2022 09:17:32 AM
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