カテゴリ:真空管
ヤフオクにSRS503という送信管が出品されていたので購入しました。
「テレフンケン RS337 」と書かれていますが、東ドイツ(WF、RFT)のSRS503でしょう。 RS337はフィラメント12.6V2.75Aで、SRS503は12.6V3Aの送信用五極菅です。 SRS503の規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースにあります。 ![]() ![]() etracerで三結特性を測定してみましょう。 ![]() マイナスバイアスで動きますね。 低目の電圧で数値を測ると、 Ep=350VでEg=-45Vのときに、 Ip(+Ig2)=60mA前後 rp=1300Ω前後 gm=3200μS前後 μ=4.4前後 という結果でした。 2本は当然相当のバラツキがあります。 古い送信管なので真空度も微妙です。 ですので、300~350Vを掛けて1~2W前後出して楽しむのが一番良いと思います。 バイアスが深めなので、ちょっとスイングが大変そう。 管面には<TELEFUNKEN>のニセモノのプリントがあります。 しかも丁寧に印字されていて笑えます。 オークションでは質問欄に「これは東ドイツのSRS503だ」という指摘がありました。 出品者はたぶん海外セラーから購入したものを売ってるのでしょうが、箱にボールペンでRS337と書かれていましたので、確かめずそのまま出品したのでしょう。(偽表示とわかったうえで出品すると商標法で引っ掛るかな。ビンテージ品はよくわからないど。) しかしまぁ、<TELEFUNKEN>マークを付ければ何でも売れると信じて疑わない海外セラーのバイタリティには恐れ入ります。 まぁそれくらいTELEFUNKENの実力があるということと、それによる神格化が進んでいるということでしょう。 そしてこれがTELEFUNKENでないとわかると誰も手を出しません。 そうなると私たち「謎球探求隊」の独壇場です。 予想通りだれも入札しませんでした。 因みにドイツ送信管用ソケットはebayで2個6000~10000円くらい、WFのSRS503は1本1万弱だったと記憶しています。 それを考えると妥当かなと思います。 当然ながら<TELEFUNKEN>の白い印字は、恥ずかしいので消す予定です。 昔、ZAIKA5300という300B互換球があって、カーボンスートで真っ黒な球の中身は6B4Gとそう変わらないという話も。 その当時、とある真空管ショップのスタッフが「オーディオ雑誌で著名な安斉勝太郎先生がこういうことをやったらいけないなと思うんですよね...」と言ってました。 まぁ、何だかんだ言っても、 カンマツ最高!! \(^o^)/
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