カテゴリ:真空管
865という真空管...
うっかり4本も買ってしまったんですよ。わけもわからず。 これが結構な超がつくほどの癖球でして、 真空管(Electron tube) 規格表データベースのデータを見ると、100Vより下はグチャグチャで全く使い物にならない、不思議な特性です。 振動対策なのか、上下をマイカ板でおさえてあるので、フィラメントが見えません。 ![]() ちょっと寂しい。 etracerで三結データをとってみました。EsgはEpの4割低目としました。 ![]() このIp特性から見えてくるのは、 ・スクリーングリッド耐圧は低く、スクリーングリッド電流も流れやすい。 ・三結でも内部抵抗は高めで14kくらいの負荷が必要。 ・そのくせバイアスは深く、大きなスイング電圧が要る。 ・少なくとも500~600Vくらい掛けないとまともなパワーが出ない。 駄球の代表格のような特性です。泣けてきました。 三結だろうが四結だろうが、とにかくスクリーン電圧を下げるしか選択肢がありません。 スクリーングリッドをプレート電圧と動電位にすると、 ![]() ガンガン流れます。 Ep240V負荷7kΩとロードラインを立てて0.4W。 Ep低目の動作でもスクリーングリッドへの負担は大きいです。2.4Wは厳しい。 四局菅接続をしてみました。 Ep450VでEsgを120Vとしました。 ![]() Eg1=-5V Ip=11.24mA Ig2=3.48mA gm=572μS μ=274.9V/V うーん、g1をプラスで使う球ですね。 Ep450VでIp25mAを中心に負荷14kΩでフルスイング、Epが200V以下にならない動作が求められます。 じっくりと使い方を考えていこうと思います。 世の中の真空管は、必ずしも通常の増幅管ばかりではありません。 決して出来の悪い真空管ではなく、オーディオ用途では使いにくいというだけの話です。 しかし、今回はチョット失敗したかなという感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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