カテゴリ:真空管
また、わけもわからない真空管を買ってしまいました。
その名は6EZ5。 「何となく6V6くらいのプレート損失がありそう...」 「何となく6V6より内部抵抗が低そう...」 そんな漠然とした想像のみで購入した真空管ですが、 はたして.... 球球コレクションでは三結で6G-A4のジェネリック球として使えないかという記事がありました。 私は6G-A4を持っていないですし6G-A4自体に全く興味がないので何とも言えませんが、人気のある球らしいです。 6G-A4と6C-A10や50C-A10は常に高値ですよね。 真空管規格表データベースの6EZ5の規格を見ると、 6.3Vの0.8Aで、6V6の2倍近いヒーター電力です。 etracerで手持ちの6EZ5(SYLVANIA)を測定しました。 Ep=270VでEg1=-27Vのとき、 Ip(+Ig2)=36~40mAくらい Ig2=1.8~1.9mAくらい rp=1960~1870Ωくらい gm=3260~3400μSくらい μ=6.4V/Vくらい でした。 スクリーングリッド電流はそれほど流れない感じです。 バイアスも-27V程度で38mA程度ですから、TU-8200R魔改造品(電流検出抵抗を変更してある)ならプレート損失オーバーさせずに動作可能かも。 Ipカーブは...それほど直線性はよくありませんが... 真空管らしい癖のある音は楽しめそうです。 因みに6GA4は「いとしの真空管たち」の6G-A4のページにIp特性が載ってます。 何となく似ていますね。直線性がちょっと良くないところも。 ところで、 規格表のEp=280VでIp=57mAは定格オーバーのような気がします。 自己バイアスとして例えば22Vくらい差し引いて258Vの57mAでもオーバーしています。 何か「謎の定数」みたいなのがあるのでしょうか? 私なら、280掛けるなら40前後にしたいです。 素人考えなので、なんとも言えませんが....。 TU-8200R魔改造品に挿してみました。 検出抵抗を変更してあるからIpは40mA前後になるはず。 私は小音量で音楽を楽しんでいるので、1W出ていないかもしれません。 スピーカーも能率が95dB前後はあります。(EMS社の励磁型30cmフルレンジ LB12EX MKII) 6EZ5の三結、十分よく音楽を奏でていますよ。 名の知れた真空管だけでなく、なかなか日の目を見ない真空管や、素性の知れぬ「謎球」と付き合ってみると、オーディオは更に楽しくなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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