カテゴリ:真空管
6BX6(EF80)と6EJ7(EF184)は、テレビ用の真空管のイメージが強いですが、
初段になかなか使えそうな真空管です。 etracerで三結特性を見ましょう。 【松下6BX6】 ![]() 高圧側は寝てしまいますが、まずまず綺麗なカーブですよね。 あくまで手持ちの球の平均的な特性ですが、 Ep=200V Eg=-3.2Vのとき、 Ip(+Ig2)=8~10mA Ig2=1.6~2.2mA rp=5600~7000Ω gm=6400~7200μS μ=41~46V/V ハイgm管なので、球によってバラツキはあると思います。 μが40以上あるので、結構使いやすそうです。 【松下6EJ7】 ![]() こちらもそう悪くありません。 あくまで手持ちの球の平均的な特性ですが、 Ep=200V Eg=-2.4Vのとき、 Ip(+Ig2)=8.8~10mA Ig2=3.4~4.2mA rp=4100~4600Ω gm=13800~15800μS μ=62.0~64.5V/V こちらは更にハイgm管なので、球によってバラツキは更にあると思います。 μが60以上あるので、1段でバイアス深目の球も使えそう。(あまりに深いのは無理だけど) とても感度の高い球なので、コントロールグリッドには1~3.3kΩ程度の抵抗を入れておきたいですし、ノイズを拾いにくい配線が肝要となりそうですね。 因みに海外製のEF184(6EJ7)は... ![]() 松下6EJ7と比べると、0~-1Vが妙に狭いですね。どうもこの領域は不安定です。 このように、バイアス-0~-0.5V付近は非常に不安定で使いにくい球もあるようです。 なので、何を挿しても大丈夫なようにEp高めでバイアスは-2.4V~-2.8Vで、低いところを使わないようにするのが良さそう。 この海外製のEF184は6EJ7とは明らかに異なる(互換性の無い)球だと思います。 なんだかんだで1本500円~1200円程度の真空管です。 気軽に使いたいですね。
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