カテゴリ:真空管
メーカー不明の6F6GTを入手しました。
美しい音楽を奏でてくれます。 ![]() 真空管には税関の「輸入品」の印紙が貼られています。 ![]() 文字がが滲んでおり、私は素人なので解析に時間がかかりました。 ADM.NAC.ADUANAS. MIRCADERIA DI IMPORTACION スペイン語圏(南米?)に輸入された物が、回り回って日本に辿り着いたのかな。 製造元はプリントされていません。 見た目で特徴的なのは、 ・灰色のプレートは、リブが無く、細長い。 ・管全体も細長いデザイン。 ・円盤状のゲッターで下の方へ飛ばしている。 ・プレートの形状が6F6Sの形にそっくり。 ・上側のマイカの管内壁のおさえかたが6F6Sそっくり。 私は正真正銘の6F6Sを持っておらずネットにある画像データのみでの判定ですが、 様々な情報から、これはロシアの6F6S(6Ф6C)ではないかと思われます。 断言はできませんが...そのセンが濃厚です。 しかし、管面のプリントは6F6GTとなっています。 ![]() 輸出線用にプリントしたのでしょうか...。 手持ちの6F6M1と見比べてみましょう。 (6F6Sを持っていれば、これが6F6Sだと確定できたかも) ![]() 手持ちの6F6M1は上から見るとプレートは楕円です。 (他の6F6と一番異なる特徴です) etracerに掛けて電気特性を調べてみましょう。 購入した6F6Sと思しき球の1本目は... 三結で、 ![]() Ep=250VでEg1=-19Vのとき、 Ip(+Ig2)=31.46mA Ig2=4.46mA rp=2593Ω gm=2851μS μ=7.4V/V 五結で、 ![]() 購入した6F6Sと思しき球の2本目は.. 三結で、 ![]() Ep=250VでEg1=-19Vのとき、 Ip(+Ig2)=33.59mA Ig2=4.70mA rp=2582Ω gm=2783μS μ=7.2V/V 五結で、 ![]() 手持ちの6F6M1の1本目は... 三結で、 ![]() 五結で、 ![]() Ep=250VでEg1=-19Vのとき、 Ip(+Ig2)=32.23mA Ig2=4.81mA rp=2538Ω gm=2792μS μ=7.1V/V 手持ちの6F6M1の2本目は... 三結で、 ![]() Ep=250VでEg1=-19Vのとき、 Ip(+Ig2)=33.61mA Ig2=4.73mA rp=2532Ω gm=2710μS μ=6.9V/V 五結で、 ![]() 今回入手した6F6Sと思しき球は手持ちの6F6M1と比較して、 ・三結では6F6Sと思しき球は6F6M1に比べ若干gmが高い。 ・五結では手持ちの6F6M1は50V以下で特性が良くない。 (オーディオ用途では、ここを使うことはまずありません) 三結ではgmが少し違うだけの同じ球と思ってよいでしょう。 (物理的な外観は全然違いますが) 電気的特性が殆ど違わないということは、音質もそんなに違うはずがないと思います。 ..と、私の心の中の「〇造の館」が申しております(笑)
[真空管] カテゴリの最新記事
|
|