カテゴリ:真空管
307Aという真空管ですが、
昨年、秋葉原の真空管ショップで訳もわからず勢いでSYLVANIAの307Aを4本購入してしまいました。 規格については、真空管(Electron tube) 規格表データベースの307Aの資料と、真空管(Electron tube) 規格表データベースの4307Aの資料が参考になります。 フィラメントは5.5Vの1Aという半端なもので、 6.3Vの回路に抵抗を入れるか、5Vの回路でフィラメント温度を若干落として使うかのどちらかになります。(5VのSW電源でしたらVRで調整すれば良いかと) プレートの形状などは2E22の弟分という感じです。 10Wそこそこのプレート損失なので、あまりパワーは出せません。 アンプ製作記事は、Pete Millett's DIY Audio pagesの「307A push-pull amp」の記事が参考になりそうです。 このアンプではスクリーングリッドだけでなくサプレッサーグリッドもプレートに繋げた三結を採用しています。 ではetracerで調べてみましょう。 ![]() 三結特性は、 ![]() Ep=300VでEg1=-27Vのとき、 Ip(+Ig2)=46.66mA Ig2=2.96mA rp=1550Ω gm=4327μS μ=6.7V/V サプレッサーグリッドもスクリーンに繋げると... ![]() Ep=300VでEg1=-33V(6Vほど深くした)のとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=46.27mA Ig2+Ig3=10.08mA rp=1415Ω gm=4107μS μ=5.8V/V gmは殆ど変わりませんが、rpが130Ωほど低くなり、μも少し低くなりました。 バイアスは若干深めが最適となります。 無帰還でしたら、こちらの接続のほうが有利と思われます。 さきほどリンクで紹介したPete Millett氏は、こちらを採用しています。 参考までに五結特性を、 ![]() 4本持ってますので、Millett氏のように無帰還の三結プッシュプルで使うとよさそうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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