カテゴリ:真空管
2E22は、何となく見た目が307Aですが、ひとまわり大きいです。
規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースのなかの2E22の資料を参照ください。 6.3Vの1.5Aです。 プレート損失30Wスクリーン損失10Wですが、そこまで大きくない気がします。 どことなく送信管っぽさがありますね。 807のように上下にシールドを被せてあるので、フィラメントが隙間から少し見える程度です。 そこはちょっと残念。 ではetracerで測定してみましょう。 オレンジの点線(最大プレート損失)は30Wではなく低目の20Wのラインを描いています。 三結特性は、 綺麗なカーブだと思います。 Ep=300VでEg1=17.5Vのとき、 Ip(+Ig2)=52.45mA Ig2=5.38mA rp=1758Ω gm=4502μS μ=7.9V/V 2E22の三結特性からEp280VのときEg1が-15~20Vあたりが丁度良い動作点そうです。 ですので、私のTU-8200R魔改造品(カソード電流検出抵抗変更、ヒーターを左右独立したスイッチング電源にして、マイナス側はカソードに接続してある)に挿すことが出来ます。 当たり前ですが、普通のTU-8200Rは左右のヒーターは共通ですし交流ですので、このようなことは出来ません。絶対挿さないで下さいね。 試しにG3をG2と繋げて... Ep=300VでEg1=18.0V(Ipをあわせるため0.5V深くした)のとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=53.43mA Ig2=5.4mA rp=1752Ω gm=4318μS μ=7.6V/V うーん、あまり変わりませんね。 前回紹介した307Aは100Ω以上低くなりましたが...。 サプレッサーグリッドの繋げる先で大きく変わるものとそうでないものがあるようです。 電気的な理屈はわかりませんが、etracerの測定結果からそんなものが見えてきます。 因みに五結ではこんな感じでした。 2E22は、 ・6.3V点火 ・三結でEp300V前後のときグリッド電圧が-15~20Vで動作 ・負荷は5kΩ程度で良さそう。 という、それほど使いにくい真空管ではないと思います。 高価ではありませんが、日本ではあまり出回ってないように思えます。 ebayを見ますと結構ありますね。因みに中国製はFD422という名前のようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 4, 2023 05:51:52 PM
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