カテゴリ:真空管
ヤフオクでとあるオーナーからお譲り頂いた東芝の5T20(250TL)です。
オーナーが体調を崩しアンプを作る余裕がないとのことで、私がこの真空管を引き継ぐこととなりました。 ![]() ASDFと印字されています。 ![]() 航空自衛隊に納入のものでしょうか...。 さてさて、この5T20(250TL)とは何ぞや? フィラメントは5V10.5Aの送信管です。 規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベースの250TLの資料が参考になると思います。 同じ規格でハイμの250THという真空管が存在するようですね。(250TLのμ=14に対して250THはμ=37) この手の真空管は普通のIpカーブの特性表を載せていません。(グリッド接地のC級アンプが殆どなので) どういうIPカーブなのか、rpはどれくらいなのか... そんなときのetracerですよ!! さっそく計測していきましょう。 フィラメントに灯を入れます。 ![]() フィラメントはらせん状です。 ![]() 1本目(No.40057) ![]() Ep=700VでEg=+13Vのとき、 Ip=97.08mA Ig=2.57mA rp=6147Ω gm=2324μS μ=14.3V/V 2本目(No.40140) ![]() Ep=700VでEg=+13Vのとき、 Ip=100.57mA Ig=2.43mA rp=5955Ω gm=2403μS μ=14.3V/V 400Vの低電圧動作なら、 Eg=52Vくらい掛けてIpを150mAほど流し、2.5kΩのトランスを相手にすると、 だいたい7Wほど出せます。NFBは必須でしょうが実験機ならいけそうです。 600~800Vも掛ければ3.5~5kΩのトランスで20W以上出せそうです。 問題は100mAを超える電流を流せるトランスでしょうか。 本来はもっと高い電圧で使う真空管ですが、低い電圧領域(ただし100V以上)で十分実用になります。
Last updated
Oct 23, 2022 08:43:30 PM
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