カテゴリ:真空管
新しいお友達が増えました。
RL12P50という真空管です。 ![]() 普通の欧州型サイドコンタクトとはまた違った特殊な脚ですので、それ専用ソケットが必要です。 ![]() ちょっと不便ですね。 規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースの12RLP50の規格表を参照願います。 ヒーターは12.6V0.65Aです。(6.3Vで換算すると1.2Aですから、そこそこです) 規格表ではプレート損失40Wと書かれていますが、あくまでC級動作の送信管としてなので、 見た目の感じから807クラスの25Wと仮定しました。 ![]() 2つとも管面に29/44/4の印字と裏側にはWahrmacht 3844,BAL1964の印字。 ![]() 44年製あるいは1964年製造の保守品でしょうか...。 いや、1964年製にしては古くさい感じですよね。(笑) Wehrmachtと書かれているので戦中のもののようにも見えます。 規格表の絵(真空管を下から見た図)の左側モールドの出っ張りから右回りで ![]() [モールドの出っ張り] ・NC(センターピンと接続) ・サプレッサーグリッド ・スクリーングリッド ・NC ・コントロールグリッド ・ヒーター ・カソード ・ヒーター 〇トップ左:プレート 〇トップ右:サプレッサーグリッド ・センターピンは5番目のNCピンと繋がっている etracerで測定してみましょう。 ![]() 1本目(管面に29/44/4、ベースに810544と印字されている) ![]() Ep=280VでEg1=-30Vのとき、 Ip(+Ig2)=55.93mA Ig2=2.04mA rp=1370Ω gm=4058μS μ=5.6V/V 2本目(管面に29/44/4、ベースに81162と印字されている) ![]() Ep=280VでEg1=-30Vのとき、 Ip(+Ig2)=54.04mA Ig2=2.02mA rp=1452Ω gm=3856μS μ=5.6V/V どちらも悪くない感じですね。 参考まで2本目の球でG3をG2と一緒にした変則的な三結を試してみます。 ![]() Ep=280VでEg1=-3V(通常の三結に合わせました)のとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=55.84mA Ig2+Ig3=9.69mA rp=1307Ω gm=3839μS μ=5.0V/V G3が効いてますね。 rpが150Ωほど低くなりました。 カーブも綺麗です。 三結はパワーが少なくなりますが、 前も書いたように95dB近い能率の励磁型スピーカーを愛用しているので、1Wもあれば不自由は感じません。 私は静かに音楽を聴くタイプですし。 今回の測定から、RL12P50はオーディオ用途として十分使えることがわかりました。 G2-G3接続の三結でも-35V程度のバイアスでいけます。 5kΩのトランスで軽く受けてあげるのが良いかと思います。
Last updated
Jan 4, 2023 05:50:14 PM
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