カテゴリ:真空管
RL12P10という真空管が手元にあります。
規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースのRL12P10の規格表があります。 プレート損失9Wなので、それほど出力は稼げません。 6F6や6K6のクラスですね。 ヒーターは12.6V0.45Aです。(6.3Vで換算すると0.9Aですね) 製造時期に関する番号でしょうか。 1本目は管面にWEHRMACHT、,BAL1799、19/44の印字。 2本目は管面にWEHRMACHT、,BAL1799、24/44の印字。 印字がかなり擦れているので数字は間違っているかもしれません。 前回紹介したRL12P50と同じソケットを使います。 ピン配置は、 ・コントロールグリッド ・ヒーター ・カソード ・ヒーター [モールドの出っ張り] ・プレート ・サプレッサーグリッド ・スクリーングリッド ・サプレッサーグリッド ・センターピンはNC 工夫すれば前回紹介した12RLP50とソケットを共有できそうです。 製作記事も見つけました。 暇人の館の12RLP10アンプ紹介記事 魅力あるDIYの12RLP10アンプ紹介動画 製作記事があるということは、謎球ではないということです。良かった良かった。 では、etracerで測定してみましょう。 1本目(19/44の印字) Ep=230VでEg1=-6.0Vのとき、 Ip(+Ig2)=35.31mA Ig2=3.34mA rp=2254Ω gm=9730μS μ=21.9V/V 2本目(24/44の印字) Ep=230VでEg1=-6.0Vのとき、 Ip(+Ig2)=36.73mA Ig2=3.34mA rp=2267Ω gm=9522μS μ=21.6V/V 高感度な球ですね。 G3をG2に接続した変則的な三結にするとどうでしょうか。 Ep=230VでEg1=-7.0V(電流が35~36になるよう合わせました)のとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=35.38mA Ig2+Ig3=7.21mA rp=2150Ω gm=9305μS μ=20.0V/V rpが150Ωほど下がりました。 そこそこG3が効きますね。 今回の測定から、6F6か6K6程度の性能があることがわかりました。 高圧低電流域は直線性が悪いので、出力トランスは7kΩ~10kΩの高め、電流も多めが良いかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 4, 2023 05:50:39 PM
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