カテゴリ:真空管
FEDERALというメーカーのF123Aという真空管。
このタイプはFEDERALと数社のみしか出ていないようです。 125Wのプレート損失。 規格はTube collectors associationウェブサイトのF123A規格表が参考になります。 10V4Aのフィラメント。40Wの電力です。 実にパワフル。 フィラメントは211と同じく2本吊り。 かなりしっかりした球ですが、価格はRCAの211などに比べると安いです。 というか、RCAなど有名どころの211が高騰しすぎている感がありますね。 トッププレートということと、フィラメント10V4Aで211用電源トランスが使えないという、211とは異なる点が多いです。 例えばAC10V5Aのトランスでブリッジ整流しての直流点火は10V3Aの211はOKですが、10V4AのF123Aは厳しいです。こういう扱いにくさが211などより一回りフィラメント電力の高い真空管が不人気な理由かと思います。 1本目(ロット番号B53219-8) EP=700VでEg=-24.0Vのとき、 Ip=85.99mA rp=2667Ω gm=5030μS μ=13.4V/V 2本目(ロット番号2W707-1) EP=700VでEg=-22.3V(1本目のIpに会わせました)のとき、 Ip=85.09mA rp=2696Ω gm=5076μS μ=13.7V/V この測定から、F123Aは、「プレート損失120Wでフィラメント電力の大きなトッププレートの211」とみて良いかなと思います。 細かいところでは違いますよ。ただ、オーディオ用途でルーズにつかうぶんには「ほぼ互換」といえます。 ただ、前述のようにフィラメントは211と同じ10Vですが電流が4Aのため普通の211用電源トランスでも十分に余裕のあるものが必要です。 安くあげるならスイッチング電源でしょうか。ノイズの問題はありますが。 オーディオで使うには無駄に明るく無駄に熱い、効率の悪い球といえますが、それがいいんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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