カテゴリ:真空管
よく使われる6SJ7。
五結特性はデータシートがネット上にありますが、さて三結特性はどうなのでしょうか。 6SJ7の高信頼管と言われている5693はどうなのでしょう。 そのあたりを探っていこうと思います。 実は最近、帯状疱疹になってしまい、まだ痛みが残っています。 そのような状態ですので、今回は測定するのがしんどくて、サンプルは少ないです。 (測定するのにも手間と時間がかかりますので、どうかご勘弁下さい) ★RCA5693 ![]() GEも持ってますが、今回はRCAのみです。 三結特性 ![]() Ep=130V、Eg1=2.5Vのとき、 Ip(+Ig2)=8.14mA Ig2=1.91mA rp=7260Ω gm=2708μS μ=19.7V/V 試しににG3をG2に接続してみました。 ![]() Ep=130V、Eg1=2.7V(普通の三結の電流に合わせた)のとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=8.15mA Ig2+Ig3=2.77mA rp=6935Ω gm=2739μS μ=19.0V/V rpが低くなってμが低くなるという結果になりました。 前段に使うに関しては、メリットが見いだせません。 五結特性も実測してみましょう。 ![]() Ep=130V、Eg2=100Vで測定します。 Ep=130V、Eg2=100V、Eg1=2.2Vのとき Ip=4.99mA Ig2=1.14mA rp=1755658Ω gm=2283μS μ=4008.2V/V ★東芝6SJ7 ![]() 他にNEC、TEN、松下を持ってますが、今回は東芝のみです。 三結 ![]() Ep=130V、Eg1=3.4V(RCA5963の電流に合わせました)のとき、 Ip=(+Ig2)8.14mA Ig2=1.92mA rp=6538Ω gm=2884μS μ=18.9V/V 五結 ![]() Ep=130V、Eg2=100V、Eg1=3.0V(RCA5963の電流に合わせました)のとき Ip=4.93mA Ig2=1.14mA rp=2675947Ω gm=2298μS μ=6149.7V/V アダプタを介して6J7も調べてみましょう。 ★CBS-HYTRON 6J7 ![]() 小さい!! 三結 ![]() Ep=130V、Eg1=1.3V(RCA5963の電流に合わせました)のとき、 Ip(+Ig2)=8.19mA Ig2=1.83mA rp=9616Ω gm=2004μS μ=19.3V/V 五結 ![]() Ep=130V、Eg2=100V、Eg1=1.5V(RCA5963の電流に合わせました)のとき Ip=4.88mA Ig2=1.07mA rp=889035Ω gm=1687μS μ=1499.5V/V ★NEOTRON 6J7 ![]() 見た目がEF37です。 三結 ![]() Ep=130V、Eg1=1.4V(RCA5963の電流に合わせました)のとき、 Ip(+Ig2)=8.00mA Ig2=1.61mA rp=10234Ω gm=2094μS μ=21.4V/V 五結 ![]() Ep=130V、Eg2=100V、Eg1=1.5V(RCA5963の電流に合わせました)のとき Ip=4.86mA Ig2=0.95mA rp=2839683Ω gm=1722μS μ=4891.3V/V サンプルが少ないですが、結論としては、 ・6J7を6SJ7同等の電流値にしたいときはバイアスを浅くする必要がある。 ・6J7は6SJ7よりgmが低い。 ・6J7は6SJ7よりrpが高い。 ・6J7は6SJ7より直線性が良い。 ・μは三結で19~21くらいなのはどれも殆ど同じ。 手持ちに有れば使いますが、わざわざ何千円も出して買ってまで6J7を選ぶ必要は無いなぁという感想です。 6SH7は6SJ7に比べて感度が高い球なので増幅率も期待できそうです。 別の記事で紹介する予定です。 EF37はどうなんでしょうね。6J7に近いでしょうか? 別の記事で紹介してみたいと考えています。 因みに6SG7という球は6SH7に似ていますが、セミリモートカットオフのようです。 好んで使用される方も居られるので、たぶん歪み打ち消しの為かもしれません。 こちらも近いうちに紹介しようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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