カテゴリ:真空管
クリスマスイブ...
皆さんはサンタさんにお願いしましたか? 私は、 「サンタさん、私に4242Aをプレゼントしてください」 とお願いしました。 するとどうでしょう! ![]() 「四角い茶色のサンタさんだ!」 「節子それサンタさんやない。自分の財布で自分のお金や!」 そうして、サンタさんからのプレゼントを持ち帰り、 ![]() ふと我に返り、四角く茶色いサンタさんは実は自分のお財布であることに気づきました。 しかし、現実を直視できない節子は.... 「サンタさん、ありがとう...」 と、現実逃避をしました。 節子はそのまま目を覚まさなかった そんなわけでSTCの4242Aです。(どんなわけだよ...) ![]() プレートにモリブデンが採用されていて、プレートに丸くジルコニウムが塗布されているとのこと。これがゲッターの役割をして、動作中の温度でガスを吸着するのだとか。 管面下の方に通常のゲッターもあります。万全の体制で動作させようということでしょうか。 規格に関しては、Frankさんの資料室の4242A規格表を参照ください。 それにしてもアンプ自作の記事などの使用例が少ない真空管です。 特性は211や242A~Cに近いので、専用機ではなく211のアンプに挿して遊んでねということでしょう。 211との挿し換えですと、オーディオ空間 幸せ日記の「最終アンプ(第3話)211の選択 [原器を目指した「最終アンプ」] 」という記事があります。 トリタンフィラメントなので明るいです。 ![]() これ、中に見えているのはフィラメントがプレート内壁に写っているものです。 プレート内壁はツルツルですので、とても明るく見えます。 その美しさゆえに欲しがる人も多いとか。 では、etracerで測定します。 ![]() とりあえず700Vで80mA流れると点を、フィラメント電圧10V~9.5V~9Vで測定してゆきます。 【1本目】 Ef=10.0V、If=3.24A Ep=700VでEg=-18.5Vのとき、 ![]() Ip=79.86mA rp=3337Ω gm=4125μS μ=13.8V/V Ef=9.5V、If=3.14A Ep=700VでEg=-18.2Vのとき、 ![]() Ip=80.36mA rp=3401Ω gm=4015μS μ=13.7V/V Ef=9.0V、If=3.04A Ep=700VでEg=-18.0Vのとき、 ![]() Ip=79.73mA rp=3493Ω gm=3944μS μ=13.8V/V 【2本目】 Ef=10.0V、If=3.30A(ややフィラメント電力が高目ですのでエミッションも高め) Ep=700VでEg=-22.2Vのとき、 ![]() Ip=80.11mA rp=3153Ω gm=4077μS μ=12.9V/V Ef=9.5V、If=3.20A Ep=700VでEg=-22.0Vのとき、 ![]() Ip=80.02mA rp=3213Ω gm=4032μS μ=13.0V/V Ef=9.0V、If=3.10A Ep=700VでEg=-21.08Vのとき、 ![]() Ip=79.94mA rp=3297Ω gm=3898μS μ=12.9V/V 完全なペアではありませんが、普通に使うには十分です。 (この手の真空管は完璧なペアを探すのは至難の業だと思いますので) 因みに7.5Vでは、Ip特性が寝てしまって、十分機能していないことがわかります。 ![]() さすがにこれは論外です。 今回の測定から、 211互換であるということがわかりました。 (因みにFullmusicの酸化膜タイプは2.7kΩくらいでした) そして、9.5V点火でも十分な力を発揮できることがわかりました。(9.0Vでも何とか実用になります) この真空管ショップの委託品の委託元オーナーは、船関連の社長さんで、超高級オーディオを楽しまれているとのこと。 4242Aなどは、そういう富裕層が趣味で所有するコレクターズアイテムであって、本来であれば私のような分際が気軽に買うものではありません。(今回は偶然にもサンタさんが...) そして、この超高額な真空管購入した代償がこちらです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 25, 2022 07:00:34 PM
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