カテゴリ:真空管
803という真空管です。
![]() 813より少し背の高い真空管で、五極菅です。 随分前にヤフオクで落札。 確か、クラシックコンサートの帰りに「真空管 残り時間の短い順」で検索して残り数分だったので、訳もわからず入札した記憶があります。 あの頃は何でもかんでも真空管が欲しい時期で...。 今思うと、 なんでこんな真空管を買ってしまったのだろうかと....。 以前、ブログで813(4B13、GU13、FU13)という真空管を紹介しましたが、 形は何となく似ているものの、ソケットはジャンボUVではなく送信管用の5ピンです。 規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースの803規格表のとおり、 プラスバイアスまで使い切らないと十分な出力が得られないです。 まずい...ソケットも電気的特性も813と似ても似つかない。 今思うと、 なんでこんな真空管を買ってしまったのだろうかと....。 気を取り直してetracerで三結特性を調べてみましょう。 1本目 ![]() Ep=700VでEg=-12Vのとき、 Ip(+Ig2)=98.88mA Ig2=21.11mA rp=3064Ω gm=5315μS μ=16.3V/V 2本目 ![]() Ep=700VでEg=-12Vのとき、 Ip(+Ig2)=97.81mA Ig2=20.19mA rp=3101Ω gm=5154μS μ=16.0V/V G3をG2に接続して測ってみましょう。 1本目 ![]() Ep=700VでEg=-15Vのとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=101.33mA Ig2+Ig3=33.49mA rp=2817Ω gm=5542μS μ=15.6V/V 2本目 ![]() Ep=700VでEg=-15Vのとき、 Ip(+Ig2+Ig3)=99.77mA Ig2+Ig3=29.78mA rp=2859Ω gm=5294μS μ=15.1V/V 何となくですが、211に似ていませんか? しかし、どんなに頑張っても211くらいのrpにしかなりませんね。 プラスまで振るA2級動作が良さそうです。 これら測定結果から803という真空管のオーディオ用途としての姿が見えてきました。 ・G2-G3接続の三結にすると211に近いぞ!絶対いい音がする! ・でも10V5Aも食う! ・ソケットはUVではないので簡単に球ころがしのような事が出来ない! ・専用のアンプを作るしかない。 というトホホな結論に。 しかし、聴いたら凄くいいかもしれませんし。(そう信じたいです...)
Last updated
Jan 4, 2023 05:46:06 PM
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