カテゴリ:真空管
以前、5P70という真空管を入手しました。
かなり大きな真空管です。 これを2個置くだけでシャーシが満員御礼になりそう。(笑) ソケットも特殊ですが、運良くソケットも入手できました。 規格はFrankさんの資料室のNEC真空管規格表を参照願います。 フィラメント12V10A(120W)という、よくある一般の安定化電源では目一杯のところです。 規格表だけではわからないところも多いですし、 三結特性をetracerでさぐってみましょう。 グラフの点線はPp60Wにしています。(それ以上は、私のオーディオ環境では現実的でないので) 【1本目】S/N:38101 Ep=400VでEG1=52.5Vのとき、 Ip(+Ig2)=120.63mA Ig2=4.82mA rp=770Ω gm=6072μS μ=4.7V/V 【2本目】S/N:86066 Ep=400VでEG1=56.9Vのとき、 Ip(+Ig2)=120.40mA Ig2=3.31mA rp=761Ω gm=5789μS μ=4.4V/V この2本は製造時期も運用時間も異なりますので、特性は当然のようにバラつきます。 でも、こんなもんで十分です。我々が趣味のオーディオアンプで使うぶんには問題がなく、左右バランスを調整すればよいだけです。音質の差は気にしたらキリが無いです。 この5P70ですが、rpが低いだけでなく直線性も比較的良いです。 電流が常時120mAくらい流せる3.5k~5kΩくらいのトランスが良さそうですね。 5kΩ負荷ですと、NFBが要らないくらい低歪率です。 400Vかけて-52~57Vくらいのバイアス(球のバラツキがあります)で120mAくらい。 このあたりの動作は歪率も低いです。出力3~5Wもあれば十分ですよね? 2本で240Wのフィラメント+100Wのアイドリングでこの終段だけで340Wを消費します。 冬しか使えないです。(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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