カテゴリ:真空管
4XPという真空管、PX4の類似管らしいですね。
4XPは右からから読むとPX4という..... 中古を入手しましたので、どこまで「類似」なのか、etracerで探っていこうと思います。 フィラメントは4本吊り(4回折り返し)です。 つまり細いフィラメントが4V1Aくらいで通電しますので、フィラメント点灯状態はほとんどわからないです。 規格は、Frankさんの資料室の4XP規格表にあるのですが250Vでの運用定格のみしか書いていません。 EU VALVEさんのPX4の資料室でも250Vと書いてありますから、この子は250Vで使う旧型PX4の分類となります。 旧PX4系列は最大250Vまでなので新型との同居(挿し換え)をさせる場合は電圧を変えられるようにするか旧型に合わせるしかなさそうですね...。 今回のetracerでの測定も、250Vの設定でIp40mAになるところで測定します。 フィラメント電圧は、4Vと3.8Vの2点とします。 【1本目】 Ef=4.0V, If=0.98A Ep=250VでEg=27.7Vのとき、 Ip=40.00mA rp=1187Ω gm=5134μS μ=6.1V/V Ef=3.8V, If=0.91A Ep=250VでEg=27.6Vのとき、 Ip=40.04mA rp=1205Ω gm=5053μS μ=6.1V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=0.86A Ep=250VでEg=24.7Vのとき、 Ip=40.17mA rp=1289Ω gm=4848μS μ=6.2V/V Ef=3.8V, If=0.84A Ep=250VでEg=24.6Vのとき、 Ip=39.48mA rp=1338Ω gm=4657μS μ=6.3V/V 2本目はお疲れの様子。(Ipカーブがタレる程のエミ減ではありませんが) ヤフオクは2本出ても2本とも良好な物に出会うのは五分五分なので、「どうしても欲しい!ある程度動けばいい!」ってものは手を出します。 とりあえず見つけたら手を出したいくらい、世界的に古典球は枯渇している感があります。 アジアの富裕層コレクターに流れるのかな?と思ってます。 (因みにアジアの富裕層はお金が余ってるから、私たちのように真空管を買ったから1週間モヤシ生活とかしないです) さて4XPですが、 前回紹介したPX4の特性をみるとわかりますが、4XPのほうが浅いバイアスで動きますしrpも高く、PX4が1kΩ程度に対し1.2kΩです。 これが「元々そういう特性」なのか「お疲れでそうなった」のかはわかりません。 それでもここまでバイアスが異なるということは、「類似ではあるが互換ではない」と結論づけてもいいような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 3, 2023 01:03:21 PM
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