カテゴリ:真空管
英国MAZDAのAT20という真空管を紹介します。
![]() 右側2本は以前ebayにて海外から購入した物。(ゲッターはサイド) 左側2本は1本が粉落ちで弱ってるのを安価に入手したものです。(ゲッターはトップ) サイドゲッターのAT20には印字が残っています。 ![]() すぐ消えそうです。(^_^; 僅かにMAZDAが見える..かな。 ![]() 規格はFrankさんの資料室のCV1361規格表が参考になりそうです。 フィラメントは4V1Aではなく6V1.1Aです。 ![]() プレート損失は20Wなので、前回紹介しましたE406Nや4613より若干高い電流のセッティングにできます。 ![]() そこで今回は480Vで35mA流れるところで測定します。 Efは6.0V~5.7Vの2点で測定しました。 【1本目】サイドゲッター Ef=6.0V, If=1.05A ![]() Ep=480VでEg=-20.6Vのとき、 Ip=35.26mA rp=2946Ω gm=3842μS μ=11.3V/V Ef=5.7V, If=0.99A ![]() Ep=480VでEg=-20.6Vのとき、 Ip=35.13mA rp=2988Ω gm=3816μS μ=11.4V/V 【2本目】サイドゲッター Ef=6.0V, If=1.05A ![]() Ep=480VでEg=-20.2Vのとき、 Ip=35.25mA rp=3058Ω gm=3740μS μ=11.4V/V Ef=5.7V, If=1.02A ![]() Ep=480VでEg=-20.2Vのとき、 Ip=34.90mA rp=3126Ω gm=3642μS μ=11.4V/V 【3本目】トップゲッター Ef=6.0V, If=1.06A ![]() Ep=480VでEg=-30.2Vのとき、 Ip=35.65mA rp=2808Ω gm=3639μS μ=10.2V/V Ef=5.7V, If=1.02A ![]() Ep=480VでEg=-30.2Vのとき、 Ip=35.74mA rp=2818Ω gm=3619μS μ=10.2V/V 【4本目】トップゲッターで酸化膜が幾つか落ちて、かなりお疲れの様子。 Ef=6.0V, If=1.03A ![]() Ep=480VでEg=-24.6Vのとき、 Ip=35.41mA rp=3609Ω gm=2953μS μ=10.7V/V Ef=5.7V, If=0.99A ![]() Ep=480VでEg=-24.4Vのとき、 Ip=35.00mA rp=3707Ω gm=2854μS μ=10.6V/V 4本目は酸化膜が落ちているぶん、かなりお疲れのエミッションですね。 普通に粉落ちのエミ減球ですが、まぁ遊ぶ程度には十分です。(AT20を所有できるだけでも幸せと思わなきゃ...) 今回の測定結果から、 10kΩあたりが最適負荷ですが14kΩ負荷が歪みが少なくて良い気がします。(出力は減りますが) あとトップゲッターの世代とサイドゲッターの世代でバイアスとμが若干異なります。電流が合えば3800以上のgmはあるのは共通ですが...。 これが単に疲れ具合なのか、製造上の仕様なのか、お疲れ中古しか買えない素人の私には何とも答えが出ないところです。 AT20には細身のやつが存在しますが、それはもう「コレクター価格」なので手が出せません。 そもそも私はコレクターではないので、手持ちのやつでお腹一杯です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 28, 2024 09:45:28 PM
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