カテゴリ:真空管
MullardDO25という真空管を紹介します。
Oはゼロではなくオーのようで、でぃーおーにじゅうごと読むようです。 管面トップには以下の印字がされています。 FIL, VOLTS 6 PROTECTED-BY PATENTS Mullard DO25 KC MAX ANODE VOLTS 400 箱はこんな感じ。きちんとした元箱ですね。 規格はThe Valve MuseumのDO25規格を参照ください。 規格表ではフィラメントが6.0V1.8Aになっていますが、実測では1.06A(1A)でした。 規格が間違っているのかも?? ひま人の館の「欧州の真空管(PX25とDA30属)」を見ると、DA30の6V版と紹介されています。 ただしプレート損失は25Wです。個人的にはもっと低い気もしますね。 etracerで特性を測定します。 とりあえず380Vで55mA流れるところを見ましょう。 【1本目】 Ef=6.0V, If=1.06A Ep=380V Eg=109.7Vのとき、 Ip=55.18mA rp=1209Ω gm=2203μS μ=2.7V/V ちょっとお疲れ気味の様子。 【2本目】 Ef=6.0V, If=1.06A Ep=380V Eg=102.3Vのとき、 Ip=55.09mA rp=1036Ω gm=2812S μ=2.9V/V バイアスがべらぼうに深く、超絶使いにくい球です。 規格がgm=2600のはずなので、1本目はかなり疲れた球ですね。通電しないほどの酷い状態ではありませんが低電圧大電流領域はタレてますし、rpも1.2kΩあります。 Ipの立ち上がりが緩やかで直線性が良くないので、トランスは3.5~5kΩより5~7kΩあたりまで寝かせてあげたほうが直線性が良く無難かもしれません。 出力を欲張らなければ280Vの5~60mAでもいいのかなという感じです。B電圧が高いとドライブも大変ですし。私の環境では0.5~1Wも出れば十分ですし小出力時は低歪みです。(音が鳴れば十分です) 持っているだけでも奇跡というくらい数の少ない古典管ですし...完璧を求めたらキリがないですね...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 26, 2023 01:46:02 PM
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