カテゴリ:真空管
TelefunkenのRV258という真空管を紹介します。
先日紹介したRS282同様に、なかなか良い動作品が少ないRV258ですが、状態の良いものをある個人セラーから入手することができました。 ![]() 以前紹介したRV218の後継型で、高電圧動作に対応しています。 そして、Philipsの4624や、TUNGSRAMのP41/800と同等です。(電気的に完全な互換ではありませんが、電気特性としては近似しているといえます) つまり、ソケットのアダプタを作れば、手持ちの4624アンプに取り付けられます。 規格はFrankさんの資料室のRV258規格表を参照ください。 EU VALVEの「RV258系」記事やひま人の館の「ドイツ軍用管(増幅管)」も参考になると思います。 管面には型番と製造番号がプリントされています。 ![]() VI型ということでしょうか。 ![]() フィラメントは2点で吊っています。 ![]() シールドでしょうか?謎の電極構造。 ![]() etracerで測定します。 ![]() 諸特性は650Vを掛けて38mA流れるところを測定。 Efは7.2Vと7.0Vで測定しました。 【1本目】Nr.12892/0543/VI Ef=7.2V, If=1.10A ![]() Ep=650VでEg=65.9Vのとき、 Ip=38.09mA rp=3701Ω gm=1789μS μ=6.6V/V Ef=7.0V, If=1.06A ![]() Ep=650VでEg=65.9Vのとき、 Ip=37.82mA rp=3725Ω gm=1778μS μ=6.6V/V 【2本目】Nr.110564/1042/VI Ef=7.2V, If=1.10A ![]() Ep=650VでEg=71.7Vのとき、 Ip=38.00mA rp=3814Ω gm=1605μS μ=6.1V/V Ef=7.0V, If=1.06A ![]() Ep=650VでEg=71.7Vのとき、 Ip=37.79mA rp=3834Ω gm=1602μS μ=6.1V/V 大変綺麗なIpカーブを描いていますね。 Efが7.2Vから7.0Vに落としても安定したgm値なので、2本とも良好だと思います。 RV258の前身といわれるRV218よりrpも低く、より使いやすい仕様です。
Last updated
Feb 10, 2023 08:52:48 PM
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