カテゴリ:真空管
以前、ELEVAMの80(ラージプレート&M型フィラメント)を紹介しましたが、プレートの長い80を入手しました。
写真右からHORIZONの80(シングルゲッター)、真ん中がHORIZONの80(ダブルゲッター)、左が比較ように用意したFUTABAの80です。 ![]() 比較すると明らかにHORIZONが長いです。つまりプレート面積が大きい。 ![]() これらの差が電気特性に表れるでしょうか。 etracerで特性を測定します。 HORIZONの80(シングルゲッター) Ef=5.0V, If=1.83A ![]() 45Vのとき、 Ip1=204.39mA rp1=145Ω Ip2=178.94mA rp2=155Ω 内部抵抗も低く電流もよく流れます。 HORIZONの80(ダブルゲッター) Ef=5.0V, If=2.07A ![]() 45Vのとき、 Ip1=229.23mA rp1=66Ω Ip2=249.33mA rp2=55Ω これはもはや80とはいえない別物です。 参考までにFutabaの80の特性です。 Ef=5.0V, If=2.07A ![]() 45Vのとき、 Ip1=117.96mA rp1=247Ω Ip2=104.52mA rp2=255Ω これが標準的な80の特性です。 これは私の推測ですが、 「整流管は寿命が短いので最後まで十分な性能を持たせるには初期性能を上げるしかないという判断をしたのではないか?」 ということです。 また、単純な挿し換えでは内部抵抗の低いほうがB電圧が上がりますので当然音量も上がります。 ラジオに挿したとき何となくよく聞こえると感じるから、そういう特性を持たせたのかもしれません。 さて、ここで問題になってくるのはB電圧です。 当然ながら高くなりますので、前回紹介しましたELEVAMの80(ラージプレート&M型フィラメント)や今回のHORIZONも、使うときは抵抗を入れて電圧を抑えてあげたいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 21, 2023 06:09:46 PM
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