カテゴリ:真空管
KT67という真空管を紹介します。
![]() Marconiのラベル。 ![]() 管の上部は角張った造りです。 ![]() 厳重なシールドになっていますね。 ![]() このタイプはヒーターがよく見えません。 ヒーター点灯時はこんな感じ。 ![]() 本当に僅かに見えるくらい。 規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベースの「MaconiKT67規格」を参照ください。 ケンさん(JA2OP,JA1KGW)の「ロクタル管物語」も興味深い記事です。 アンプに挿して動作させている記事では60年代 懐かしの宝箱「実験アンプで未試聴管を聴く KT-67(マルコーニ)」があります。 是非ご覧下さい。 この真空管、ソケットはロクタルなのですが... 7C5とピンアサインが同じなら7C5用アダプタが使えるかと思いきや、 ![]() 1、2、3、4....なんと9ピンです。 では、どうするかと...とえば ![]() アダプタを自作するしかないです。 余談ですが、ロクタル管の嫌だなぁというところは、「挿しにくい」「挿さりが浅い」ことです。 ソケットが悪いと、固いのを無理矢理挿すと球が割れたりします。 今ひとつ好きになれません。 etracerで三結特性を測定しましょう。 ![]() Epが280VでIp+Ig2が60mA流れるところを測定します。 【1本目】7207 ![]() Ef=6.3V, If=1.24A Ep=280V Eg1=-18.8V Ip+Ig2=60.44mA Ig2=1.38mA rp=1013Ω gm=9891μS μ=10.0V/V 【2本目】7208 ![]() Ef=6.3V, If=1.24A Ep=280V Eg1=-18.4V Ip+Ig2=59.45mA Ig2=2.20mA rp=1045Ω gm=10005μS μ=10.4V/V かなりの高gmですね。これは引き回しを間違えると発振しそうです。 そしてrpは約1kΩとかなり低いですね。 残念なことに直線性は悪く、高圧になるほどIpカーブが寝ています。 因みに、60年代 懐かしの宝箱「実験アンプで未試聴管を聴く KT-67(マルコーニ)」では、「映像増幅用」と書かれています。 自作アダプタを介してTU-8200R(魔改造品)に挿してみました。 ![]() 電流検出抵抗器を変更して35~40mA程度です。 物凄く高感度で、プリ側のボリュームは結構絞ります。(12AU7よりμの低いものは見当たらないので諦めます) 高感度の球は神経質な音か?といえば、実際はそうでもなく、 それはたぶん、「高感度だから発振するかもしれないと」いう自分の気持が神経質な音として思い込んでしまうのかもしれません。 直線性が悪い球ですが、実際にアンプに挿して聴いてみると、そんなに歪みっぽくは感じません。 なかなか良い音だと思います。 ますます真空管が増えてゆきますが、私の計算によると... ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 15, 2023 08:45:35 PM
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