カテゴリ:真空管
6D-HH12という真空管を紹介します。
![]() 見ての通り、非常に細長い管で特殊な8ピンソケットは、サブミニチュア管用8ピンのソケットが流用できます。(そのかわり球のアルミケースのツメは切り落とす必要があります) ソケットは1番から8番まで、PGKHHPGKの配列なので、そのままの配列でMT9ピンへの接続をしています。 この配列は6FQ7と同じです。 この真空管は、テレビチューナー高周波混合発振用に開発されたものだそうです。 動作例としては、mosukeのオーディオ「6D-HH12 PP.AMPの実験」が参考になると思います。 etracerで特性を測定してみましょう。 ![]() Ep=120Vで7.7mA流れるところで測定します。 【1本目】 ![]() Eh=6.3V, Ih=0.30A Ep=120V、Eg=-1.8Vで、 1_Ip=7.66mA 2_Ip=7.02mA 1_rp=4507Ω 2_rp=4802Ω 1_gm=7599μS 2_gm=7263μS 1_μ=34.3V/V 2_μ=34.9V/V 【2本目】 ![]() Eh=6.3V, Ih=0.29A Ep=120V、Eg=-1.9Vで、 1_Ip=7.62mA 2_Ip=7.70mA 1_rp=4923Ω 2_rp=6964Ω 1_gm=7480μS 2_gm=8120μS 1_μ=36.8V/V 2_μ=40.3V/V 7.7mA程度流すとμは35~40程度で、μが近いのは12AV7(μ=40)と思われます。 TU-8200R(魔改造品)に挿してみました。 自作アダプタのままでは6FQ7と同じ配列なので、更に6FQ7→12AU7の6.3V接続のアダプタを咬ませてあります。 ![]() 電流は3.2mA前後ですので、12AU7より0.5Vほど浅めです。 それほど電流は流れていませんが、細身の球の割にヒーターが6.3V0.3Aで発熱量が多く、結構熱くなります。大丈夫でしょうか... 因みに終段は、以前紹介しましたKT67です。 こんな訳のわからない球でも音が出るのは本当に楽しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 26, 2023 07:35:45 PM
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