カテゴリ:真空管
いままで「6A4という真空管」や、「RAYTHEONの10という真空管」や、「1619という真空管」などの記事でIpの高圧が浮く現象を見てきました。
このIpカーブが浮くやつです。 ![]() 特に段付きで浮くやつ。 ![]() なまじカーブトレーサーを持っていると、「この現象」が気になって夜も眠れません。(いや、普通に寝てるけど) この現象について、同じく疑問に思われている方が居られます。 真空管のコアな世界で紹介されている 「6B4G・6AV5問題」 「2A3 NEW STYLE」 「2E24活用術」 これらを見ていただくとわかるのですが、 やはりこの現象に注目され、詳しく考察されています。 僅かな浮き上がりは、Efを少し下げることで解消されることも書かれています。 (ただし大電流側がタレない程度に) 別の情報ですが、「使い込むと落ち着いてくる」という話も聞いたことがあります。 新品同様のPX4など、「緩やかな浮き」はEfを少し下げれば良いのですが、 大きな段付きの浮きなどは、Efを少し下げても完全に解消できない印象です。 取り敢えず Efをチョット下げてみる ことをやってみて、 Efを下げてもなおIpカーブが浮く現象を回避するには、 諦めて素直にB電圧を下げる ことでしょうか。(高能率スピーカーを使って静かに聴いている私は1Wも要らないので) それと、 負荷抵抗高めでロードラインを寝かせてあげる くらいでしょうか..。 高圧側は電流が多く流れて真空管には若干厳しい動作となりますが、十分プレート損失内に収まっている動作であれば、大丈夫かと思われます。 余談ですが、 カーブトレーサーで高圧側でポーンとIpが飛ぶように上がって計測終了になるのは、放電です。 ゲッターを暖めると放電開始の電圧が上にズレますが、「放電する球はどうやっても放電する球」と諦めた方が良いこともあります。 ロードライン次第の話ですが、たとえば300Vで放電する球を250VのA級動作などですと、高圧側(バイアスが深い側)で放電が生じて多分歪みますし球の寿命も縮めてしまうと予想されます。 普通のチューブチェッカーは動作の真ん中の250V近辺しか見ないので、見落としがちかと思います。 でも、逆にカーブトレーサーを使ってしまうと、Ip特性ばかり気にしすぎて音楽に集中できませんね。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 30, 2023 01:44:01 PM
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