カテゴリ:真空管
真空管のフィラメントの直流点火と交流点火、
これは永遠のテーマではないでしょうか。(どちらの派も譲らないというか...) 直流点火はハム音が出ないのでローノイズですが、交流点火のほうが音が良いという人が一定数(かなりの割合)で居るようです。 この直流点火と交流点火の話に関しては、 達人のひとりごとの 「300Bシングル・パワーアンプ(4) フィラメントの点火方法」 や、 オーディオ空間 幸せ日記の 「「最終アンプ」(7の2)交流点火・直流点火 [原器を目指した「最終アンプ」]」 が参考になると思います。 交流点火のハムキャンセルに関しては、 カトレアのハムキャンセル や、 上杉研究所のハムキャンセル があるようです。 チョット気になるのは、交流点火で使用するハムバランサ。 よく使われるのは100Ωで、中点であればほぼ50Ωとして.... あくまで「仮に」の話ですが... フィラメントが自分で光っていてフィラメントの抵抗値も0Ωと仮定します。 そうすると、フィラメントとカソード抵抗+バイパスコンデンサとの間には50Ωの並列(25Ω)くらいの抵抗があるように見えますよね。(傍熱管のカソードとカソード抵抗+バイパスコンデンサの間に25Ωが挟まっていると考えてみます) これって、ほんの僅かですが電流帰還が掛かっているようにも思えますが如何でしょうか? この25Ω足らずでの帰還がどれくらい影響があるかはわかりませんが、これも音質の違いに出るのでしょうか...。 因みに私は直流点火派です。音質云々ではなく手軽にハム音を消せるからです。 私のRES964シングルアンプは直流点火してあります。 同時に電源のスイッチングノイズという問題もありますが、フィルタ回路などで何とか抑えています。 私はいわゆる管球オーディオマニアのような拘りがなく、比較的低雑音で音が出れば合格みたいなところがありますので、妥協点が大変低いわけです。 結局は、自分が納得出来る点火方式で良いのでは?という結論です。 ところで、電源トランスから直流にする場合、 電流容量の少ない巻線ですと発熱します。(たとえば4V2Aの巻線でDC電流2Aを引きだそうとするなど) 1.4倍以上食うと思っておいた方がよいです。 最後にひとつ、気になる事がありまして、 交流点火と直流点火でのIPカーブに違いはあるのでしょうか? 微妙に異なるらしいということはどこかで聞いたことがあります。 たとえば球球コレクションの「PP5/400 初期型 エミ減! その②」です。 私もいずれ、それを確かめてみようと思います。
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