カテゴリ:真空管
東芝の8506という真空管を紹介します。
![]() 見ての通りセラミックボディの球です。 上から、プレート・グリッド・カソード・ヒーターと、順番に並んでいるのがわかります。 (上の写真は今回使っているやつではなく中古でエミ減の球です) テレビの中継機器などに使われていたようですが、規格などは不明です。 ケンさんのホームページの「ライトハウス管物語」や、日本の古いラジオの「戦後の新しいスタイルの球」で紹介されています。 この小さな体で6.3V0.4Aを消費しますので、単体で動作させると物凄く発熱します。 専用のソケットが放熱機能を持っていて、ガッツリ咥えて熱を逃がすのだと思います。 ただ、残念なことに、専用ソケットは見つかりませんでした そこでLED用と思わしき放熱器を熱伝導性のある接着剤で貼り付けることにしました。 ![]() 私はサンハヤトの放熱用シリコン接着剤を使いました。 無理矢理半田付けして完成。 ![]() こういう使い方は賛否両論あると思いますが、どうせこのまま保管しておいてもセラミックと金属のガラクタになる運命です。 ド素人の下手な使い方でも使い切ったほうが楽しいです。 etracerで特性を測ってみましょう。 Ip=130Vで4mA流れるところをみますが、感度が高い球なのでIpを合わせきれませんでした。(Egが0.1V単位でしか変えられないので) 【1本目】 ![]() Ef=6.3V, If=0.40A Ep=130V Eg=-1.1V Ip=4.03mA rp=7941Ω gm=12228μS μ=97.1V/V 【2本目】 ![]() Ef=6.3V, If=0.40A Ep=130V Eg=-1.2V Ip=4.69mA rp=8257Ω gm=11387μS μ=94.0V/V かなり高感度な球だからでしょうか、バラツキはあります。 そもそも新品か中古かわらかなないオークション購入品ですので、まぁ電流が流れればOKです。 お遊びでやってることですし。 因みにプレートに貼り付けた放熱器は効果が高い印象です。 たぶん8506単体ですと、すぐに熱でダメになってしまうと思います。 TUBE-01Jに挿したところ、 1.7V前後でしたので2mA程度です。 ![]() 終段は大昔ジャンク(確か100~200円)で買った6BQ5なので、管の内壁が結構焼けてます。 動いたので、これでOKとします。 ![]() 謎球の謎が少しずつ解けてくると、本当に面白いです。 皆さんもぜひ謎球にチャレンジしてみてください。
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