カテゴリ:真空管
QQC04/15という真空管を紹介します。
![]() 5895という番号でも知られています。 規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースの「QQC04/15規格表」を参照願います。 見た目はEL34っぽいですが、EL34よりずっと小さいです。 ![]() フィラメントを灯すと電極の隙間からぼんやりと見えます。 ![]() この真空管に関しては、球球コレクション「プアマンズPP3/250アンプの構想」 でも述べられています。 Eg2maxは250Vですが、Epを超えることはない三結であれば、280VはOKかなと。 プレートは板切れが両側に1枚ずつ(計2枚)ですので、プレート損失12Wでも際どいかもしれませんが、三結の場合はIp+Ig2ですので250V39mA流したとしてそのうちの8mAはIg2です。 つまりIpのみでは31mAですので、まぁ大丈夫かなと。 etracerで三結特性を測定しましょう。 Ep=250V,Ip=39mAでタップリながします。 【1本目】製造番号H15-415 ![]() Ef=6.3V, If=0.65A Ep=250V Eg=-20.5V Ip+Ig2=38.94mA Ig2=6.87mA rp=1528Ω gm=4970μS μ=7.6V/V 【2本目】製造番号H15-419 ![]() Ef=6.3V, If=0.64A Ep=250V Eg=-20.4V Ip+Ig2=38.99mA Ig2=8.28mA rp=1452Ω gm=5381μS μ=7.8V/V とても素直で綺麗なIpカーブですね。 美しいです。 球球コレクション「プアマンズPP3/250アンプの構想」で書かれていましたが、手持ちのPP3/250にどことなく近似していますが、 QQC04/15のほうがバイアスが浅くrpは若干高めのようです。gmも高く、総じて高感度な球という印象です。 しかし、この綺麗なIpカーブはまさにプアマンズPP3/250と言っても過言ではないです。 6.3V管ですが、中点を使えば3.15V点火が可能です。(4Vから抵抗で落とす手もありますね) 専用機にするなら、美音を意識して7kΩのトランスでも良さそうです。(出力は1W切りますが) 細身な球ですので、こぢんまりとし小出力アンプに仕立てるのも良さそうですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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