カテゴリ:真空管
VALVOのAD1という真空管を紹介します。
![]() VALVOですが、バルブ形状がヒョロッとした形ではありません。 RWNっぽい形状です。(個人的にはこちらの形状のほうが好みです) ![]() バルブのガラスは緑っぽいです。(あまり良い材質ではない感じ?) AD1は製造メーカーや時代によってバルブ形状やガラスの材質が結構異なるということでしょうか...。(PHILIPSは随分と細身らしいですし) 薄い電極構造。(ピンボケしました) ![]() フィラメントは4点吊り。 ![]() グリッドに放熱板が付いていますね。 4V0.95Aで仄暗く点灯し、暗いところで覗き込まないと点灯しているかわからないです。(写真がピンボケしました) ![]() 規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「Philips AD1」が参考になると思います。 AD1族に関しては、 EU Valve「AD1の各種同等管」 と ひま人の館「欧州の真空管(AD1属)」 が参考になります。 etracerで特性をみていきましょう。 Ep230Vで50mA流れるところ。Efは4Vと3.8Vの2点で測定します。 【1本目】 Ef=4.0V, If=0.95A ![]() Ep=230V Eg=-44.2V Ip=49.70mA rp=720Ω gm5488μS μ=4.0V/V Ef=3.8V, If=0.92A ![]() Ep=230V Eg=44.0V Ip=49.96 rp=730Ω gm5462μS μ=4.0V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=0.96A ![]() Ep=230V Eg=45.3V Ip=50.05mA rp=760Ω gm4980μS μ=3.8V/V Ef=3.8V, If=0.93A ![]() Ep=230V Eg=45.1V Ip=49.94mA rp=782Ω gm4905μS μ=3.8V/V rpの実測値はPX4よりずっと低いです。 ですので、230V50mA3.5kΩが良さそうです。250V掛けるなら45mA5kΩでしょうか。 寿命を優先するなら、もう少し電流が低くてもいいかもしれません。 そして直線性が良好です。 前段の癖がもろに出るんじゃないかというくらい。 そういえば、EU Valve「Edの各種同等管他」では「EdはAD1の改良版」と記してあります。 また別の説では、当時の真空管は少しずつアップデートしているので同じ時期のAD1とEDは基本的に同じという話もあります。 どちらにせよ、超高価なEdと類似とまではいきませんが特性は近いらしいので、私たちの世代としてはEdのジェネリック品という感じでしょうか。(開発時期は逆ですが、価格的に...) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 11, 2024 08:06:00 AM
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