カテゴリ:真空管
815という真空管を紹介します。
![]() この真空管の大きな特徴は、 ![]() ベースが割れているものが多いということです。 というかほぼ割れてます。 規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 815」が参考になります。 この真空管は829B同様に2ユニット管のスクリーングリッドが共通です。 そして同様にカソード(およびビーム極)も共通となっており、ビーム管接続のプッシュプルアンプ用途です。元々の用途は通信機であってオーディオ用途ではありません。 プッシュプルで組む人が多いですが、内部ユニットをパラにしてシングルアンプとして楽しむこともできます。 因みに私はTU-8200Rに挿してみようと、アダプタを作ることにしました。 ![]() こんな感じです。 ![]() etracerで特性を測定しましょう。 280Vで100mA流れるところを測ってみます。 【1本目】 ![]() Ef=6.3V, If=1.59A Ep=280V Eg1=-31.6V Ip+Ig2=100.71mA Ig2=11.70mA rp=658Ω gm=9170μS μ=6.6V/V 【2本目】 ![]() Ef=6.3V, If=1.61A Ep=280V Eg1=-27.6V Ip+Ig2=100.06mA Ig2=12.54mA rp=671Ω gm=10251μS μ=6.9V/V 結構バイアスが深いです。 gmが高くrpも低いですね。なかなかパワフルです。 さっそくTU-8200R(魔改造品)に挿してみました。 ![]() TU-8200Rは-30Vくらいまでしかバイアスが対応しませんので、100mAがガッツリ流れます。 音は良かったのですが、これは動作的に一寸まずいです。 現在、カソードに抵抗とバイパスコンデンサを入れる計画を練っています。 0Ω(ノーマル)と270Ωくらい(下駄履かせ)の切り替えスイッチがあればより多くの真空管に対応できそうです。 例えばバイアスの深い6146や12E1、或いは水平偏向管もいけそうですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 6, 2023 08:17:42 PM
コメント(0) | コメントを書く
[真空管] カテゴリの最新記事
|
|