カテゴリ:真空管
VALVOのLK460という真空管を紹介します。
先日、真空管ショップで売っていたので、ちょっと買ってみました。 この印字がすぐ擦れちゃうんですよね。 うち1本は「12/44」の印字がありました。 44年12月あるいは12周でしょうか。 どちらにせよ、2本ともロット番号が遠いので製造時期が結構違う感じです。 見た目も異なりますが、動けばいいんです! EU Valve「RE604の各種同等管他」に書かれているように、どうやらRE604同等管らしいので、真空管(Electron tube) 規格表データベース「RE604」規格表が参考になると思います。 フィラメントは4V0.65Aです。 点灯してみると、フィラメントが点灯しているかどうかわからないくらい暗いです。 実は、あまりに暗すぎて写真が撮れませんでした。 プレート損失は10Wそこそこ。 45クラスという感じでしょうか。 フィラメント電力からすると、45より出力は低いかもしれません。Epも200Vまでです。 それに古い球なので抑え気味に使いますし。 追記: 球球コレクション「RE604とLK460の規格」で、規格・仕様の情報が書かれています。 etracerで特性を測定しましょう。 Ep=200Vで35mA流れるところを測ります。 念のためEfを4.0Vと3.8Vで測定します。 【1本目】 Ef=4.0V, If=0.63A Ep=200V Eg=-34.4V Ip=35.13mA rp=1254Ω gm=2959μS μ=3.7V/V Ef=3.8V, If=0.61A Ep=200V Eg=-34.2V Ip=35.19mA rp=1263Ω gm=2937μS μ=3.7V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=0.61A Ep=200V Eg=-34.7V Ip=35.11mA rp=1297Ω gm=2841μS μ=3.7V/V Ef=3.8V, If=0.58A Ep=200V Eg=-34.2V Ip=35.12mA rp=1338Ω gm=2787μS μ=3.7V/V バイアスは割と深めの印象で、rpも1.3kΩと低いですね。 Ip特性を見ると、高圧低電流域がやや緩やかに立ち上がるような感じで、あまりIpを抑えた動作だとこの部分に当たってしまい歪率が悪化します。 かといってアイドリング電流を40mAまで上げるとプレート損失ギリギリになります。 それを避けるには出力トランスを7kΩにするか..という感じでしょうか。(そうすると出力は普通に1W切ってしまいます) フィラメント電力も小さいので、こぢんまりとした小柄なアンプが似合うかもしれません。 (以前製作したRES964シングルアンプみたいな感じで...) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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