カテゴリ:真空管
今回も謎球ではありません。
2A3とともによく知られている6B4Gという真空管を紹介します。 ![]() 手持ちはLEWIS AND KAUFMANとRAYTHEONとRCAです。 以前、たまたま安く出ていたので購入しましたが、測定をしていませんでした。 前回紹介した2A3を6.3V点火にしてオクタルピンにしたものと言われています。 主に電源レギュレーター用途だったようですが、今はオーディオ用途が主流ですよね。 トップから見ると..... LEWIS AND KAUFMANは、たぶん自社製ではないです。 見た目はソヴィエト製(6S4S/6C4C)っぽいのですが...。Zaerix(商社)もこのマイカ板です。 ![]() ロット番号は78年43週ですが、どうなんでしょうね...。 元箱は朱色と黒のお馴染み山猫印です。 RAYTHEONは2枚のプレートは繋がっていません。 ![]() まさに45×2って感じですね。 RCA製も2枚が繋がっていないタイプです。 ![]() ただ、フィラメントはマイカ板に掛けてあり簡素化されています。 etracerで特性を測定しましょう。 2A3同様にEp=250V、Ip=50mAでみてゆきます。(少々高過ぎるので、実際にアンプを組むときはもっと下げた方が良いです) 【LEWIS AND KAUFMAN 1本目】製造番号:78-43(2本目と同じロット) ![]() Ef=6.3V, If=1.03A Ep=250V Eg=-41.1V Ip=50.08mA rp=839Ω gm=5008μS μ=4.2V/V 【LEWIS AND KAUFMAN 2本目】製造番号:78-43(1本目と同じロット) ![]() Ef=6.3V, If=1.04A Ep=250V Eg=-41.4V Ip=50.24mA rp=805Ω gm=5296μS μ=4.3V/V バラツキがないですし、gmも高い。 性能としては手持ちの中で最高かも。 【RAYTHEON 1本目】製造番号:59-50 ![]() Ef=6.3V, If=1.00A Ep=250V Eg=-37.5V Ip=50.21mA rp=1545Ω gm=2415μS μ=3.8V/V 大ハズレです。Ipが寝ていてエミ減です。 430V以上はIpが急に流れて測定できず、ゲッターを暖めて何度か測定しましたが430V以上は無理でした。 測定結果も一寸不安定でgmも低いです。相当疲れてますね。結構安く買ったので、まぁ諦めましょう。 【RAYTHEON 2本目】製造番号:消え ![]() Ef=6.3V, If=1.01A Ep=250V Eg=-45.4V Ip=49.78mA rp=881Ω gm=4366μS μ=3.8V/V こっちは生きてます。よかった...。 【RCA 1本目】製造番号:不明 ![]() Ef=6.3V, If=0.91A Ep=250V Eg=-41.0V Ip=50.16mA rp=895Ω gm=4674μS μ=4.2V/V 【RCA 2本目】製造番号:不明 ![]() Ef=6.3V, If=0.96A Ep=250V Eg=-41.0V Ip=49.91mA rp=885Ω gm=4833μS μ=4.3V/V RCAはバラツキが少ないですね。安心しました。 当たり前ですが2A3同様のIpカーブとなりました。 アンプにUXとオクタルのソケットを付けて2A3と6B4Gが使えるようにすると便利かもしれませんね...。 1本ハズレでしたが...他は大丈夫なので、まぁよしとします。
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