カテゴリ:真空管
MajesticのG-59-Bという真空管を紹介します。
![]() ラジオ受信機メーカのMajesticが製造しているわけではなく、どこかの工場(例えばRAYTHEONとか?)が作ったものをラジオ用にMajesticブランドとして納品していたものだと思います。 後日談:真空管の自社工場があったそうです。 元箱です。 ![]() ショップのデータが貼られています。 剥がすと元箱の印刷が剥がれますので、このままにします。 マジェスティックはシカゴにあったのですね。 ![]() MajesticブランドのGrigsby-Grunow社の情報が掲載されているサイトを見つけました。 Grigsby-Grunow Company 前回紹介した59と同じくラージUT7ピンです。 59との異なる点は、 ![]() なんと直熱型です!! フィラメント点灯。 ![]() そして当然ながらピン配置も6番(カソード)がありません。 Radiomuseumの「G-59B」のピン配置図が参考になります。 オンしてすぐ鳴るラジオのために作られた真空管なのでしょうか...。 59の直熱バージョンはMajesticくらいしか観たことがないです。 59と共用するのであれば、6番7番を接続し、フィラメントDC点火で1番プラスで7番はマイナスにすれば良いかと思います。 etracerで特性を測定しましょう。 前回紹介した59と同様に三結250Vで30mAのところを測ります。 【1本目】 ![]() Ef=2.5V, If=1.92A Ep=250V Eg1=20.5Vのとき、 Ip+Ig2+Ig3=30.06mA Ig2+Ig3=8.90mA rp=2453Ω gm=2876μS μ=7.1V/V 【2本目】 ![]() Ef=2.5V, If=1.85A Ep=250V Eg1=19.1Vのとき、 Ip+Ig2+Ig3=30.27mA Ig2+Ig3=6.95mA rp=2719Ω gm=2712μS μ=7.4V/V 2本目は高圧側で少しガタつきがありますが、カットオフぎりぎりまでスイングしないとか負荷を10kΩくらいにすれば大丈夫です。 0.3~0.4Wは低歪みで出ます。 少し製造のバラツキも感じますが、「この時代の真空管」ですから、これで十分性能が出ていると思います。 なかなか珍しい真空管を入手できましたので満足しています。
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