カテゴリ:真空管
General ElectricのPJ-21という真空管を紹介します。
![]() 鉄道関連ではRelay(信号中継器?開閉リレー?)に使われたようで、Train control tubeという種別だそう。 綺麗な造りです。 ![]() メインの支柱2本と、上でフィラメントやグリッドなどを支えているガラスから伸びる支柱2本で構成されています。 ![]() 力強さを感じる造りですね。 フィラメントは1点吊りのΛ型。 ![]() フィラメント点灯時。 ![]() 規格・動作に関しては、Frankさんの資料室の「PJ21」規格によればA級の動作例も書いてあります。 このPJ-21は、Radiomuseumの「PJ-21」によれば、5743という型番もあるようです。 PJ-21(5743)は、特性は全く異なりますが以前紹介した5556という真空管(PJ-8)の仲間に近い関係のように思えます。 etracerで特性を測定しましょう。 【1本目】 ![]() Ef=4.5V, If=1.08A Ep=320V Eg=-75.4V Ip=18.08mA rp=3277Ω gm=933μS μ=3.1V/V 【2本目】 ![]() Ef=4.5V, If=1.09A Ep=320V Eg=-83.2V Ip=17.97mA rp=3285Ω gm=858μS μ=2.8V/V 2本目は古い真空管でよくある特性です。(下が浮いて全体的に詰まる) 製造のバラツキによる物でしょうか..。 経験的に、このIpカーブを描く個体は直線性があまり良くない(歪率が高い)です。 測定した結果、gm900前後の低感度管らしい特性となり、深いバイアスに負荷14kΩで1W一寸です。 それにしてもバイアス、深いですね。2段構成はほぼ不可能かと思います。(よほど高感度な球を使うとか) もう少し控えめにして0.3Wくらいのものを狙うのが無難かもしれません。 これの類似管は見当たりません。 なので、似たような球を色々挿し換えて遊ぶことは一寸難しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 7, 2024 06:36:22 PM
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