カテゴリ:真空管
Lewis and Kaufmanの4E27という真空管を紹介します。
JA2DHC/JA1CTY「回路シミュレーターによる4E27三結シングルアンプの基本設計」によりますと、三結にすると845に似た特性と書かれています。 これは期待出来ます。 トップは何やら黄緑色のガラスですが、これは金属と熱膨張差の少ないといわれるウランガラスです。 紫外線を当てると結構ハッキリと色が出ます。 発熱の大きい送信管の引出し線によく使われているようです。 Heintz and Kaufmanに関しては、Radiomuseumの記事とEngineering and Technology History Wikiの記事が参考になると思います。 etracerで三結特性を測定しましょう。 ...と、その前に、この手の送信管は寝ていると真空度が微妙に悪化する個体が多いので、 「時間をかけてゆっくりとフィラメント電圧を上げて行き、etracerで低い電圧のIp測定を何度か繰り返しながら徐々にEpを上げて行き、長期間寝ていた真空管の目を覚ましてあげる」 という感じです。 いきなり高圧をかけると放電する恐れがあります。(送信管の放電動画は本当に心臓に悪いですよね...) フィラメントを点灯しても奥まで見えません。 Valve's worldの記事を参考に、とりあえず480V程度で。そして電流は120mAたっぷり流す感じで。 (もっと高電圧でも良さそうかもしれませんが、とりあえず今回はこの数値で) 【1本目】JAN-4E27 Ef=5.0V, If=6.98A Ep=480V Eg1=36.9V Ip+Ig2=120.28mA Ig2=4.88mA rp=1493Ω gm=3724μS μ=5.6V/V 【2本目】JAN-CYN-4E27 Ef=5.0V, If=7.17A Ep=480V Eg1=38.0V Ip+Ig2=119.88mA Ig2=7.13mA rp=1441Ω gm=3908μS μ=5.6V/V 【3本目】TYPE 4E27/275B Ef=5.0V, If=6.97A Ep=480V Eg1=38.9V Ip+Ig2=120.17mA Ig2=9.01mA rp=1450Ω gm=3857μS μ=5.6V/V 製造ロットは異なりますが、特性は大体揃っていると思います。 rpは1450Ω程度。 Ip特性は確かに845のように見えます。 (845より感度は若干高めの印象です) しかし私は立ち止まってふと考えました。 いや、普通に845買った方がいいよね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 19, 2023 06:30:30 PM
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