カテゴリ:真空管
随分前にPX4という真空管を紹介しましたが、今回もPX4です。
![]() 前回と違うのは、ベースが茶色ということです。 ![]() 茶色のベースは良い感じですね!雰囲気があって好きです。 構造は... ![]() たぶん製造時期が一寸違うだけで、電極の造りは黒色ベースと変わらない印象です。 ![]() 箱はOsram。 ![]() 製造はM.O.Valve(マルコニー・オスラム・バルブ)社なので、まぁ私としてはどちらでもいいわけです。 ロットの記号でしょうか。KJとKKです。 ![]() etracerで特性を測定しましょう。 Ep=250VでIp=38mA程流したところで測定します。 【1本目】 Ef=4.0V, 0.96A ![]() Ep=250V Eg=-38.4V Ip=38.21mA rp=1000Ω gm=4963μS μ=5.0V/V Ef=3.8V, 0.92A ![]() Ep=250V Eg=-38.4V Ip=38.01mA rp=1007Ω gm=4927μS μ=5.0V/V 【2本目】 Ef=4.0V, 0.96A ![]() Ep=250V Eg=-38.5V Ip=38.27mA rp=1051Ω gm=4535μS μ=4.8V/V Ef=3.8V, 0.92A ![]() Ep=250V Eg=-38.4V Ip=36.79mA rp=1061Ω gm=4409μS μ=4.7V/V 2本目の真空管は、IpカーブがEpの高い方で持ち上がっていますね。 このIpカーブが持ち上がるのはPX4では結構な確率で起きます。 PX4あるあるです。 以前紹介した黒ベースのPX4とでも同様の現象が起きています。 200V程度ではそれが起きませんから、普通の測定器ですとまず気付きません。高圧の電流カットオフ側を見て初めてわかる現象です。 例えば、250V40mAたっぷり流して5kΩですと、 ![]() 1.5Wくらいまで音質的には多分気付かないです。 単にカットオフが早まってしまうだけです。最大出力のクリップが早まる感じですね。 でも、音楽鑑賞なんて93dBくらいのスピーカーなら0.5Wも出れば十分ですよね?多分気になりません。 特性を見て初めて「そうなのか」と思う程度だと思います。 因みにEfを3.6Vまで下げた状態がこれ。 ![]() 少し落ち着きますね。 つまり、使い込んでエミッションが減少してくると落ち着くと予想されます。 PX4はそういうものと思った方がよいです。 そういう覚悟でお付き合いすれば、きっと素晴らしい音楽の友となると思います。 今回の測定から、私としては「3.8V点火程度で使うのが無難かな」という結論に至りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 14, 2024 07:57:25 PM
コメント(0) | コメントを書く
[真空管] カテゴリの最新記事
|
|