カテゴリ:真空管
UZ-6304という真空管を紹介します。
スートで隠れていますが、42クラスの電極がバルブに収まっています。 この型番は業務用なのでしょうか。 あまり一般的ではないです。 ヒーターを灯すと一寸42のような感じがします。 Gallery on Tubes/真空管展示室「Japan Oriented Special Receiving Tubes before WWII/戦前の日本独自の受信用特殊管」によると、前回紹介した6AG7という真空管を原型とした類似管と書かれています。 はたしてどうなのでしょうか。 etracerで三結特性を測定しましょう。 【1本目】 Ep=220V Eg1=-5.5V Ip+Ig2=29.75mA Ig2=5.99mA rp=2472Ω gm=10603μS μ=26.2V/V 【2本目】 Ep=220V Eg1=-5.0V Ip+Ig2=29.87mA Ig2=5.11mA rp=2696Ω gm=9128μS μ=24.6V/V 220V付近で測定した値は6AG7に似ています。 しかしながら、Ipカーブは6AG7より明らかに直線性が悪いです。上の方が詰まって寝ていますね。 5kΩ負荷で最大出力1W近くで歪みは10%近くになり、 7kΩ負荷でも最大出力0.7W近くで歪みが8%近くあります。 歪みだけで音質は語れませんが、数値としてはよくありません。 ひょっとしたら...垂直偏向の用途かもしれませんね。この直線性の悪さは何か意図的に感じます。 今回の測定でUZ-6304は6AG7と似て非なるものであることがわかりました。 結論: みんな違って、みんないい。 (^_^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 19, 2024 09:30:43 PM
コメント(0) | コメントを書く
[真空管] カテゴリの最新記事
|
|