カテゴリ:真空管
RAYTHEONの38110Aという真空管を紹介します。
また似たような真空管を買ってしまいました。 アルミで出来たベースは一寸珍しいですね。 箱はこのような感じです。 「U.S.NAVY CRP 38110A」と書かれています。 「CONTRACT DATA 2 10 34」ですが発注日でしょうか。 因みに、包んでいる紙は完全に酸化し完全に粉々になっており、粉を吸い込むと良くないので廃棄しました。 前オーナーの情報では7.5V1.25Aと書いてあり、Radiomuseumの「38110A」も7.5V1.25Aと書いてありますが、この球は7.0Vでいけるような気がします。 手持ちのRAYTHEON製を見比べてみましょう。 左から、38110A、10、VT25です。 38110Aと10はプレートの色こそ違いますが同形状です。 VT25のみボックスプレートの両脇を膨らませた楕円形状で、丈は短いもののプレートの総面積は近いと思われます。 etracerで特性を測定しましょう。 Ep=400V,Ip=24mAの条件に合わせて測定します。 【1本目】 Ef=7.5V, If=1.23A Ep=400V Eg=27.6V Ip=24.10mA rp=3890Ω gm=2126μS μ=8.3V/V Ef=7.0V, If=1.15A Ep=400V Eg=27.5V Ip=23.90mA rp=3970Ω gm=2077μS μ=8.2V/V Ef=6.5V, If=1.10A Ep=400V Eg=27.2V Ip=24.05mA rp=4007Ω gm=2063μS μ=8.3V/V 【2本目】 Ef=7.5V, If=1.28A Ep=400V Eg=29.5V Ip=24.09mA rp=3704Ω gm=2157μS μ=8.0V/V Ef=7.0V, If=1.20A Ep=400V Eg=29.3V Ip=24.07mA rp=3781Ω gm=2088μS μ=7.9V/V Ef=6.5V, If=1.10A Ep=400V Eg=29.0V Ip=23.96mA rp=3891Ω gm=2038μS μ=7.9V/V 7.5Vは当然のことながら7.0Vでも十分な特性が出ていますね。 6.5Vは低電圧大電流側がそろそろ厳しいかなという印象です。 「トリタンではない10族」は本当にわかりにくいです...。 7.5と7.0Vの様子を見て、7.0VでOKなら低目の7.0Vが無難という解釈が良さそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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