カテゴリ:真空管
KELLOGGの401という真空管を入手しましたので紹介します。
![]() 401という型番ですが201A系列ではありません。 メーカー独自の番号付けで、傍熱管黎明期のものと思われます。 元箱は1つしかないです。(残りは白箱に入っています) ![]() KELLOGGという私たちになじみの無いブランド名は、電話交換機や電話機のメーカーであるシカゴのKellogg Switchboard & Supply社のようです。 開発はWestinghouseに所属していた Frederick McCullough氏が開発したものだそう。 Lamps and Tubesや傍熱型真空管物語の情報が参考になります。 4本のうち2本は商社と思われるラベルが貼られていました。 ![]() 造りはしっかりしていますね。 ![]() A-Cと書かれていますが、交流電源で動作する目的だったということでしょう。 ![]() ピン配置は、1番ピンが無接続、2番ピンがプレート、3番ピンがグリッド、4番ピンがカソードで、上部にある2つの端子はヒーターです。 ![]() この時代はUY5ピンが無かったのかもしれませんね。 ヒーターが上から配線されているのがわかります。 ![]() 点灯するとこのような感じです。 ![]() 規格は、下記の通り。 ヒーター電圧=3.0V ヒーター電流=1A 最大プレート電圧=150V etracerで特性を測定しましょう。 低目の90V3.5mAの付近を見ます。 【1本目】GEO.H.EDDYラベル ![]() Ef=3.0V, If=1.06A Ep=90V Eg=-4.2V Ip=3.50mA rp=14158Ω gm=662μS μ=9.4V/V 【2本目】FRANK.W.SEYMOURラベル ![]() Ef=3.0V, If=1.02A Ep=90V Eg=-5.1V Ip=3.57mA rp=10913Ω gm=758μS μ=8.3V/V 【3本目】 ![]() Ef=3.0V, If=0.96A Ep=90V Eg=-4.9V Ip=3.51mA rp=12470Ω gm=710μS μ=8.9V/V 【4本目】 ![]() Ef=3.0V, If=1.06A エミッションがかなり低い状態でした。 1本目は少しくたびれていて、2本目と3本目は比較的良好、4本目はエミッションが低くNGでした。 401はebayなどで見かけますが、上記2本目や3本目の性能が出ているものはあまりないかもしれません。 ラジオから抜いた物も多いと思われます。 測定した印象としてはμ=10くらいでしょうから、27等と類似しているともいえます。 今日もケロッグで元気な朝を迎えましょう!! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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