カテゴリ:真空管
前回紹介しましたKELLOGGの401という真空管 に引き続き、
同じくKELLOGGで出していた403という真空管を紹介します。 ![]() シルエットは401のような下が膨らんだ感じではないです。 ![]() 401同様にA-Cと書かれてあります。 ![]() 電池による点火から交流電源による点火に切り替わるまさに黎明期という感じです。 403は、KELLOGGの401という真空管 の電極を単純に長くしてrpとプレート損失を大きくしたものではないかと思われます。 ![]() 小出力の出力管としては十分そうです。 Lamps and Tubesの箱の写真を見ると、規格は、 Ef=3.0V If=1.5A Ep-max=180V Eg-max=-40V さて、どうなのでしょう。 etracerで特性を測定しましょう。 ![]() 150V9mA付近を見ます。 【1本目】 ![]() Ef=3.0V, If=1.73A Ep=150V Eg=-31.4V Ip=9.08mA rp=5676Ω gm=491μS μ=2.8V/V 【2本目】 ![]() Ef=3.0V, If=1.74A Ep=150V Eg=-32.4V Ip=8.89mA rp=6662Ω gm=403μS μ=2.7V/V 因みに2本目は電流が安定しませんでした。 150V9mA、負荷14kΩで0.15Wギリギリという感じですが、音が出る最低限の出力にはなりそうです。 特性を見ての通り、非常に感度の悪い真空管で、401を前段にすると1:3のトランスが無いと最大出力に達しません。そして直線性も悪いです。 難物ではありませんが優秀とは云えません。 しかし古い真空管ですし、むしろ動作しているだけでも奇跡といえます。 これはこれで古典管の魅力が詰まっていると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 2, 2025 05:29:00 PM
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