カテゴリ:真空管
TUNGSRAMのOS-51という真空管を紹介します。
![]() しっかりしたシールドで電極が守られているので、中はよく見えません。 ![]() ソケットは2B29や4D32などと同じです。 ![]() ネットではOS51の規格表が見つかりませんが、 同等管のFrankさんの資料室の「PHILIPS PE1/100」規格表が参考になります。 規格では12.6V1.35Aというヒーター電力です。大食いですね。 ただ、気になるのはG1の抵抗制限が50kΩまでということです。 これは気難しいやつです。 E24系列を使うなら47kΩですか。 ドライバー段は押しが強いものを選ばなければならないので、「ドライバー段の時点で普通に音が出る」感じでしょうかね。(笑) etracerで特性を測定しましょう。 ![]() 【1本目】Eh=12.6V, Ih=1.47A 三極管接続 ![]() Ep=340V Eg1=-33.6V Ip+Ig2=90.39mA Ig2=3.59mA rp=790Ω gm=8986μS μ=7.1V/V 三極管接続(G3をG2に接続) ![]() Ep=340V Eg1=-35.8V Ip+Ig2+Ig3=90.49mA Ig2+Ig3=13.19mA rp=752Ω μ=8941μS gm=6.7V/V 五極菅接続 ![]() Ep=340V Eg2=220V Eg1=-13.9V Ip=89.86mA Ig2=6.07mA rp=75881Ω gm=8952μS μ=679.3V/V 【2本目】Eh=12.6V, Ih=1.48A 三極管接続 ![]() Ep=340V Eg1=-37.8V Ip+Ig2=90.49mA Ig2=4.27mA rp=771Ω gm=8429μS μ=6.5V/V 三極管接続(G3をG2に接続) ![]() Ep=340V Eg1=-40.1V Ip+Ig2+Ig3=90.98mA Ig2+Ig3=13.65mA rp=733Ω μ=8388μS gm=6.2V/V 五極菅接続 ![]() Ep=340V Eg2=220V Eg1=-16.2V Ip=90.26mA Ig2=6.07mA rp=45863Ω gm=9298μS μ=426.5V/V 手持ちの2本は結構バラツキがありました。 三極管接続ではEp=340V,Eg1=-33.6V,Ip=90mA,負荷3.5kで最大5W(歪3.4%)です。 G3をG2に繋げてもrpが40Ωほど下がる程度で大きく変わらないですから、G3は普通にカソード電位にしておくのが無難のようです。 五極菅接続では、100Vから上を使う印象でしょうか。結構「なで肩」なIpカーブです。 Ep=340V,Eg1=-13.9V,Ip=90mA,負荷3.5kで最大10W(歪5.8%、5W時2.1%)です。 三極管接続でNFB無しでも十分に良い音が出そうですし、五極菅接続でも良好な特性なので期待出来そうです。 贅沢なプッシュプルでは更に良好な特性が得られそうですね。 規格ではB級プッシュプルで190Wも出るようですが、お金を掛けない(低い耐電圧の部品で作る)なら低いB電圧でこぢんまりとしたアンプにするのが無難かと思います。 乱暴な言い方をすれば240V程度でもそこそこ出力がとれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 2, 2025 03:31:26 PM
コメント(0) | コメントを書く
[真空管] カテゴリの最新記事
|
|