カテゴリ:真空管
PHILIPSのPE06/40Eという真空管を紹介します。
![]() ebayで買い物を始めた頃、買い物が楽しくて勢いで3本セットを買ってしまった記憶があります。 ![]() 電極の上下がシールドされた構造なので、よく見えません。 ![]() しっかりしたつくりであることはわかります。 ![]() 規格ですが、Frankさんの資料室の「PE06/40」規格表が参考になります。 PE06/40Pが6.3V管でサイドコンタクト PE06/40Nが6.3V管でUY5ピン PE06/40Eが12.6V管でラージUT7ピン 規格表のピン番号がよくある表記と異なりますが、基本的に随分前に紹介した837と同じです。 なので、837用の自作アダプタ(6L6の配置に変換)が使えます。 ![]() etracerで特性を測定しましょう。 ![]() 手持ちの3本を測定します。 【1本目】Eh=12.6V, Ih=0.63A 三極管接続 ![]() Ep=300V Eg1=37.1V Ip+Ig2=60.22mA Ig=3.11mA rp=994Ω gm=5849μS μ=5.8V/V 五極管接続 ![]() Ep=300V Eg2=150V Eg1=12.1V Ip+Ig2=59.97mA Ig=4.16mA rp=33487Ω gm=6968μS μ=233.3V/V 【2本目】Eh=12.6V, Ih=0.63A 三極管接続 ![]() Ep=300V Eg1=38.5V Ip+Ig2=60.01mA Ig=3.11mA rp=983Ω gm=5726μS μ=5.6V/V 五極管接続 ![]() Ep=300V Eg2=150V Eg1=12.6V Ip+Ig2=59.98mA Ig=4.06mA rp=33016Ω gm=6728μS μ=222.1V/V 【3本目】Eh=12.6V, Ih=0.63A 三極管接続 ![]() Ep=300V Eg1=38.1V Ip+Ig2=60.16mA Ig=3.08mA rp=989Ω gm=5804μS μ=5.7V/V 五極管接続 ![]() Ep=300V Eg2=150V Eg1=12.5V Ip+Ig2=60.56mA Ig=3.55mA rp=31428Ω gm=6840μS μ=213.7V/V 三極管接続で300Vで-37.5Vの60mAに5kΩ負荷で3.4W(5%以下)と優秀です。 五極菅接続でEp60Vあたりから使える領域というのも優秀ですね。5Wくらい出ます。 総じて、随分前に紹介した837に類似はしているものの、直線性はPE06/40Eに軍配があがります。 この球はgmが高いです。発振対策をきちんとすれば美麗な音楽を奏でてくれそうな印象です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 14, 2025 08:47:06 PM
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