カテゴリ:真空管
MullardのTZ05-20という真空管を紹介します。
![]() 送信管らしいので、これは使うのが難しいだろうなと思いつつ、 珍しいという理由だけで買ったという。 なんか、毎回こういうことを繰り返して真空管が増えているような気がします。 地雷だよなと思いつつも、見た目がいいよねと、つい手を出してしまう。 なぜ人類は失敗することを知ったうえで失敗をおかしてしまうのか。 2本ペア売りでしたが...製造ロットが違うのか微妙にプレートの色味が異なります。 ![]() これを気にする人は古典管に手を出さないほうが良いです。 綺麗に揃った動作する2本を集めるのは年々困難になっています。 そういえば、形状が随分前に紹介したDO25に似ていますね(ただしDO25は4点吊りフィラメントです) 箱です。オリジナルではないとは思いますが。 ![]() 表の印字 ![]() Trade Mark MULLARD RADIO VALVE TZ-05-20 FIL. VOLTS:6 3BH そういえば、番号の付け方がハイフン(-)なんですよね。PHILIPSやTUNGSRAMのようなスラッシュ(/)でないのは興味深いです。 裏の印字 ![]() BRITISH LETTER PATENT 418.932 444.723 送信管ですが、そこまで耐電圧があるような構造ではなさそうです。 ![]() 2点吊りのフィラメント。 ![]() 規格は、The Valve Museumの「CV1047」規格表が参考になります。 etracerで特性を測定しましょう。 【1本目】Ef=6.0V, If=1.05A ネガティブグリッド電圧領域 ![]() ポジティブグリッド電圧領域 ![]() Ep=350V Eg=4V Ip=41.60mA Ig=0.56mA rp=6783Ω gm=3900μS μ=26.5V/V Ef=5.0Vのポジティブグリッド電圧領域。 ![]() 【2本目】Ef=6.0V, If=1.07A ネガティブグリッド電圧領域 ![]() ポジティブグリッド電圧領域 ![]() Ep=350V Eg=3V Ip=43.50mA Ig=0.43mA rp=6200Ω gm=3809μS μ=23.6V/V Ef=5.0Vのポジティブグリッド電圧領域。 ![]() 1本目は600V以上のところでIpカーブの乱れ(カットオフ側のIpのカーブの「浮き」)がありますね。 動作時はさほど気にならないと思います。 また、Ef=5Vでも十分なエミッションを持っていることがわかりました。 Ef=5Vにおけるフィラメントの色味は十分なように見えます。 ![]() とはいえ、一般にフィラメント電圧はプラス5%マイナス10%以内といわれているので、5.4V以上が宜しいかと思います。 グリッドはプラス(ポジティブ)領域を使うことが前提ですので、大変使いにくいです。 それゆえ、ネット上では情報が殆ど出ていないのかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 16, 2025 07:25:08 PM
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