カテゴリ:真空管
EL33という真空管を紹介します。
![]() 手持ちはフランスRT(オランダPHILIPS社製造?)とMullardのメッシュプレートす。 この球はEL3Nをオクタルベースにしてピンアサインを6F6などと同じにしたもので、とても使いやすい仕様です。 RTは上側からしか電極が見えません。 ![]() RTのロゴ ![]() 6AG6という型名。 ![]() そしてオランダといえばフィリップス。 6AG6という型名は確かに存在していて、Frankさんの資料室の「6AG6」規格表が参考になります。 太いカソード、いいですね。 ![]() Mullardはメッシュプレートです!! ![]() 下側はゲッターとカーボンスートの間から薄らと見えます。 ![]() ![]() メッシュプレートであることが確認できます。 ![]() 規格は、Frankさんの資料室の「EL33」規格表が参考になります。 なので、電気特性は、以前紹介したEL3Nと同様になるはずです。 さっそくetracerで特性を測定しましょう。 【RT 1本目】 三極管接続 ![]() Ep=240V Eg1=6.4V Ip+Ig2=30.36mA Ig2=3.20mA rp=2398Ω gm=9014μS μ=21.6V/V 五極菅接続 ![]() Ep=240V Eg2=195V Eg1=4.1V Ip+Ig2=29.73mA Ig2=3.25mA rp=60807Ω gm=8522μS μ=518.2V/V 【RT 2本目】 三極管接続 ![]() Ep=240V Eg1=6.1V Ip+Ig2=29.78mA Ig2=3.19mA rp=2537Ω gm=8812μS μ=22.4V/V 五極菅接続 ![]() Ep=240V Eg2=195V Eg1=3.8V Ip+Ig2=29.62mA Ig2=3.33mA rp=61682Ω gm=8259μS μ=509.5V/V 【Mullard 1本目】 三極管接続 ![]() Ep=240V Eg1=5.8V Ip+Ig2=29.98mA Ig2=3.25mA rp=2613Ω gm=9510μS μ=24.8V/V 五極菅接続 ![]() Ep=240V Eg2=195V Eg1=3.7V Ip+Ig2=29.99mA Ig2=3.37mA rp=53195Ω gm=8737μS μ=484.8V/V 【Mullard 2本目】 三極管接続 ![]() Ep=240V Eg1=6.7V Ip+Ig2=30.30mA Ig2=3.53mA rp=2452Ω gm=9142μS μ=22.4V/V 五極菅接続 ![]() Ep=240V Eg2=195V Eg1=4.4V Ip+Ig2=29.94mA Ig2=3.74mA rp=45145Ω gm=8854μS μ=399.7V/V MullardはPHILIPS系とは異なる印象です。 同じ規格の真空管でもメーカーで比べると電極の造りの微妙な違いが出てくるのでしょうか。 このあたりは興味深いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 15, 2025 03:00:26 PM
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