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カテゴリ:真空管
11E2(CV276)という真空管を紹介します。
秋葉原の真空管ショップで見つけました。 因みに箱にはITTという印字でした。ちょうどSTCからITTへの切り替わりの頃でしょう。 ピン配置はプレート以外は6L6などと同様でプレートのみサイドに出ています。高電圧に対応するためでしょう。 窓から中の電極が見えます。 高電圧動作に特化した構造のようです。 しっかりした造りですね。 規格は、The Valve Museum「11E2」と、The Valve Museum「CV276」が参考になります。 レーダーのパルス増幅管のようで、とにかく瞬時に大電流を通すための真空管です。 そのぶん、カソードから一気に電子が出るようにヒーター電力が大きいです。 この小柄なバルブの電極で6.3V0.9A(807や6L6と同じ)です。 逆に言えば、過大に電流を流さないオーディオ用途では大きなヒーター電力は必要無いのでは?? そして規格通りにヒーターを焚いてしまうと、一般的な真空管より早くカソードの能力が落ちてしまうのでは??という印象を受けます。 そこで今回はヒーター電圧6.3Vと5.0Vで測定することにしました。 etracerで特性を測定しましょう。 【1本目】 Eh=6.3V, Ih=0.91A 三極菅接続 Ep=230V Eg=-21.9V Ip+Ig2=17.11mA Ig2=1.44mA rp=2167Ω gm=4062μS μ=8.8V/V ビーム管接続 Ep=230V Eg2=75V Eg=-5.1V Ip=16.80mA Ig2=0.25mA rp=66146Ω gm=5840μS μ=386.3V/V Eh=5.0V, Ih=0.81A(6.3V換算で0.64A) 三極菅接続 Ep=230V Eg=-21.5V Ip+Ig2=17.07mA Ig2=1.44mA rp=2177Ω gm=4014μS μ=8.7V/V ビーム管接続 Ep=230V Eg2=75V Eg=-4.7V Ip=17.11mA Ig2=0.24mA rp=84486Ω gm=5928μS μ=500.8V/V ヒーター電圧を5Vに落としてもビクともしません。カソードの能力は十分な印象です。 試しにヒーター電圧を4Vにしてみました。 Eh=4.0V, Ih=0.74A(6.3V換算で0.47A) 三極管接続 Ep=230V Eg=-21.0V Ip+Ig2=17.07mA Ig2=1.43mA rp=2211Ω gm=4165μS μ=8.8V/V 全然悪くないのですが、ヒーターはかなり暗く、カソードも加熱しきれていない印象です。 単純にIp特性のみを見る限りは4Vまで落とせるように見えますが、4Vでの長期間運用はカソードが燻って音の抜けが悪くなると思われます。 因みにヒーター電力は5V時は6F6より少し高い程度で、4V時は6K6より少し高い程度です。 【2本目】 Eh=6.3V, Ih=0.91A 三極菅接続 Ep=230V Eg=-22.9V Ip+Ig2=16.89mA Ig2=1.38mA rp=2150Ω gm=3911μS μ=8.4V/V ビーム管接続 Ep=230V Eg2=75V Eg=-5.4V Ip=17.10mA Ig2=0.18mA rp=67098Ω gm=5958μS μ=399.8V/V Eh=5.0V, Ih=0.78A(6.3V換算で0.62A) 三極菅接続 Ep=230V Eg=-22.3V Ip+Ig2=17.09mA Ig2=1.40mA rp=2143Ω gm=3991μS μ=8.6V/V ビーム管接続 Ep=230V Eg2=75V Eg=-5.0V Ip=17.22mA Ig2=0.18mA rp=68489Ω gm=5913μS μ=405.0V/V 230Vで17mA。12kΩの負荷が最適ですね。 プレート損失5Wは使いにくいですが、割と効率良く出力電力がとれます。三結でも定電圧領域までしっかり振れる印象ですね。 とはいえ、使い勝手は良いとはいえません。あまり手を出さないほうがよいです。 今回の測定から、ヒーターやカソードの色味からも5.0Vでも余裕がありそうであることがわかりました。 一般に「ヒーター電圧を下げるのは悪だ」とは言われますが、自分の真空管で何をやっても勝手だと思っています。この真空管は二度とレーダーには使われず私の玩具となりますので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 21, 2025 07:18:08 PM
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