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カテゴリ:真空管
UNITED ELECTRONの89と思しき真空管を紹介します。
89のような、そうでないような... 私の手元にあるのはUZ6ピンベースではなくUY5ピンです。 UY5ピンベースの89としてオークションで落札・購入しました。 オークションを通じて譲って頂いた方からは「明らかに6.3Vの89ですが、UY5ピンベースで、311A印字は誤りなので10Vを印加しないように。」とのこと。 確かに311Aと印字してあります。UNITED ELECTRON、いい加減過ぎます。(笑) ヒーターの色味を見ても6.3Vが適正でした。 よく見かける橙色/灰色の箱のUNITED ELECTRONは商社名かと思います。 箱は沢山出回っているのに、会社そのものは調べても出てこないんですよね...。 よくわからないキメラのような真空管ですが、先日紹介した38に見た目が似ているので、測定結果も近ければ挿し換えられるかもしれません。(89のほうがgmが高目のはずですが、どうなるか...) 規格はThe Valve Museum「RCA 89」が参考になります。 今回の真空管は89のサプレッサーグリッドがカソードに接続されてUY5ピンベースになっているということでしょうか...。 一応は五極管のようです。 コントロールグリッドはトップ側です。 これが本当に89であるかわかりませんが.... とにかくetracerで特性を測定しましょう。 条件は先日紹介した38に合わせます。 プレート損失は5.5Wのラインにしてありますが、実際は7~8Wくらいはある筈です。 【1本目】 Eh=6.3V, Ih=0.41A 三極管接続 Ep=230V Eg1=-35.8V Ip+Ig2=20.08mA Ig2=2.78mA rp=3167Ω gm=1292μS μ=4.1V/V 五極管接続 Ep=230V Eg2=200V Eg1=27.4V Ip=20.02mA Ig2=2.55mA rp=32318Ω gm=1315S μ=42.5V/V 【2本目】 Eh=6.3V, Ih=0.42A 三極管接続 Ep=230V Eg1=-37.4V Ip+Ig2=20.07mA Ig2=2.82mA rp=3165Ω gm=1248μS μ=3.9V/V 五極管接続 Ep=230V Eg2=200V Eg1=28.6V Ip=20.04mA Ig2=2.56mA rp=31887Ω gm=1302S μ=41.5V/V 五極管接続では、少なくとも一般的な五極菅の役割を果たしていません。四極管の特性(スクリーングリッド電圧以上しか使いものにならない)ですね。本当にサプレッサーグリッドが効いているのでしょうか。疑問です。 規格表でもG1とG2を接続したIp特性図しか載っていませんでしたので、五極菅接続を前提とした設計ではないのかもしれません。(規格表でも"DUAL GRID"と書かれているので、性格が異なるのでしょう...) とりあえず特性の悪い多極管は三極管接続にしておけば良いということで...。 ヒーターが6.3V0.4Aであり、中身は89の可能性が高いです。 三極管接続でrpが低くなるので多少は異なりますが、38に互換は無いものの三極管接続に限っては「何となく類似している真空管」として使えそうです。 今回の89の電極と思しき真空管はUY5ピンベースなので先日紹介した38三極管接続シングルアンプに挿してみました。 電圧を測定すると、 プレートが245Vで1kΩのカソード抵抗両端が27.6Vです。 つまりP-K間は約217Vで電流は27.6mA。スクリーングリッドも電流を2.6mA程度は消費しているのでプレートは25mA(5.5W)ってところでしょうか。 これくらい流してIpカーブが寝ずに真っ直ぐなところを使う方が音は良いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 15, 2026 08:42:44 PM
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