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カテゴリ:真空管
オークションで6197(6CL6)パラレルシングルアンプを購入しました。
2本をパラレルシングル動作させているので、特に厳密なバランス調整は要りません。 つまり気軽な挿し換えが可能になるということです。 中身を確認しました。 メンテナンスしやすそうです。 電源オンしますと....チョークコイルが異様に唸っています。 回路図を見ると整流ダイオードの後ろに1.5μFしかありません。(普通のチョークコイルはこのようなチョークインプットに近い動作には対応出来ません) 設計者は適正なB電圧への電圧降下を意図してそうしたのかもしれませんが、コンデンサの容量が小さすぎますね。もう少し増やしたいところです。 しかしそのままダイオード直後の1.5μFに22μFを接続すると、B電圧が大幅に上がることが予想されます。途中で何か抵抗器を入れるしかないですね。 終段の6197(パラレル)はカソード共通にしてカソードバイアス抵抗をいれてあります。 カソード抵抗は共通のほうが良い場合もありますし、特性にバラツキのある真空管で組むことを考えると別々にしたほうが良い気がします。 カソード抵抗に並列に入るコンデンサは1800μFで、やや大きすぎに思えます。 プレートには270V(スクリーングリッドには268V)、バイアス抵抗(220Ω)には8.45V前後なので約38.4mA=各真空管に約19.2mA。P-K間電圧は261.5V程度。 個人的な好みですと、P-K間をもう少し低目に、電流もう少し多めに流したいところです。 グリッドはそれぞれに発振止めの抵抗が入っています。6197(6CL6)は高感度なので、発振には要注意です。 初段は12AX7のSRPPです。(カソード抵抗は上下ともに1kΩで、下側はNFB用に100Ωが直列に入っています) ・ダイオード直後のコンデンサを1.5μF→22μFへの変更と、電圧調整用の抵抗追加 ・B電圧を少し低目に ・プレート電流を少し多めに ・カソード抵抗を別々に ・ACインレット化 元々が素性の大変良いアンプですので、あくまで元オーナーのオーディオ観や音楽観を大切にしつつ自分なりのアレンジを加えたいと思っています。 単なる素材としてごっそり変えてしまうのは情熱をもってアンプを作った元の製作者に失礼です。 もちろん自分で買った物なので何をしても自由ですが、私個人のオーディオ観としては「製作者に敬意を払わない構わないという選択肢は一切考えられない」ですね。 とても良いアンプなので手を加えながら大切に使ってゆきたいと思います。 補足1: 出力トランスのインピーダンスは不明です。3.5kΩであればジャストフィットですが5kΩである場合は少し異なります。 補足2: とあるSNSで「パラシングルで良い音がしたためしがない」という旨の記述を目にしました。 その方はWestern Electricのいわゆる「本物()」を持っておられる本格的な方なので、そのような見解になることは当然であると思います。 ただ、「真空管ありき」で考えている私達としては高rpの真空管はパラレルにして市場によく出回る出力トランスを活用したいという考えに至ります。 真空管を挿し換えて楽しむためには無調整であることが大前提です。そうなるとプッシュプルという選択は無くなります。シングル用で50%にタップが出ていてプッシュプル動作可能なトランスは希に存在しますが...。 プッシュプルにするかパラシングルにするかどうかは真空管をどう使いたいかで決めると良いかなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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