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飯塚事件について考えること

飯塚事件について考えること

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2023.02.03
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​同じ事実や情報から、別の結論を導き出す人たち​



飯塚事件が冤罪なのか、いやいや冤罪ではないのではないか。それぞれの意見を闘わせる際に、裁判での記録や当時報道されていた新聞記事の内容を元に意見を交わすことが多々あります。

冤罪派の主張の「判決自体が誤りだ」との考えもわかりますが、判決文や新聞記事には確認済の事実や証人が証言した内容、警察がマスコミにリークした内容等も書かれているので、そういった資料は事件を考察する際の参考となるわけです。


しかし、同じ資料を読んでみても、そこから導き出される意見が異なることもよくあります。特にツイッターで冤罪を否定する人たちにいきなり突撃してくる(仮称)らららのおじいちゃんは、その傾向が強い方です。

そこで、元は同じ資料なのになぜ違う結論が導き出されたのか、その理由について検証してみたいと思います。


例えば、犯行に使われたとされたマツダのボンゴ車の窓に張られたフィルムの件がわかりやすいですね。このやり取りは、過去の新聞記事で書かれた目撃証言を肯定するのか否定するのかの際のやり取りの事例を参考にしています。

過去の新聞記事はこちら​

1992.04.20 西部 読売朝刊


紺色ワゴン車を見たという情報は潤野地区と、甘木市のランドセルなどの遺棄現場の二か所。潤野地区では二十日午前九時ごろ、女児二人がおびえた様子で乗っているのを、女性商店主が見たといい、後輪がダブルタイヤだったという。


この二か所の目撃証言のうち、ランドセル遺棄現場とは八丁峠のことで、裁判でも証言した証人の方のことですね。
もう一人、
潤野地区とは誘拐現場と思われる三叉路に近い場所での証言のようです。この証言は裁判では取り上げられておりませんが、事実であれば冤罪を否定する大きな要因となる証言でしょう。

ですので、冤罪否定派の方は、この潤野地区での証言を「裁判の証人以外でも紺色のワゴン車に女児が乗った目撃者がいたということはこの車が犯行に使われた可能性が高いことを示す貴重な証言」と主張

対して冤罪派の方は「被告の車であればフィルムが張ってあり車内は見えないのでこの証言は嘘」と主張


それでは、早速裁判記録には、ボンゴを目撃した人の証言と、実際に被告が所有していたボンゴ車の状態について説明がされていますので、主な記載を抜き出しますね。

当然、意見を交わした二人は以下の内容は見ているはずです。



まずは証人の証言から

T田さん(八丁峠の証人)

車の窓ガラスは黒く、車内は見えなかったように思いますので、ガラスにフィルムをはっていたのではないかと思います。


X田さん(三叉路の証人)

リアウインドー(バックドアのガラス)には黒っぽいフィルムが貼ってあった。


W田さん(三叉路の証人)

サイドウインドーにはマツダ純正と思われるベージュの色あせたカーテンがついており、リアウインドー(バックドアのガラス)は黒っぽかったのでフィルムが貼ってあると思った。

はい。
では、この3名の方の証言から普通に想定できることを列記しますね。


・リアウィンドウには黒っぽいフィルムが貼られていたこと。

・サイドウィンドウにもフィルムが貼られていたのではないかと思われること。

・サイドウインドウの内側にカーテンが取り付けられていたこと。そしてそれが車外から見て確認できたこと。


このことからわかることは、ボンゴの車内の様子は黒っぽいフィルムの効果により後方からは確認できないですね。
では、サイドはどうかといいますと、車外から見た際に窓の内側に設置されているカーテンが見えていたということは、カーテンが閉まっていれば車内は見えませんが、カーテンが開いていれば車内が多少なりとも確認できた可能性が高いです。だって、車外から窓の内側に設置されたカーテンが見えていたのですから。


それではここで実際にボンゴの状態を照らし合わせます。

被告の所有する車の状態


被告人車のサイドウインドー及びサイドリアウインドーには薄青色のフィルムが貼られ、それらの内側には茶系統の色あせたカーテンと白色のレースカーテンが取り付けられており、また、リアウインドー(バックドアのガラス)には濃い青色のフィルムが貼られていた。


どうですか、3名の方の証言とピタリと一致しますよね。細かいこと言いますと、リアのフィルムは濃い青と書かれてますが、車に乗る方ならわかると思いますが、濃い青はぱっと見た感じ黒っぽく見えますので黒だったと答えても全然違和感はありません。


つまり、車内の様子が確認できたかどうかは、カーテンの開閉の状態次第ということがはっきりと読み取れます。

しかしですね、なぜか同じ資料を見たはずなのに、こういった主張をする方もいらっしゃいます。


らららのおじいちゃんの主張

リアウインドー(バックドアのガラス)及びサイドリアウインドーには色付きのフィルムが貼ってあったので車内は外から絶対に見えない!


これはどういうことかといいますと原理は簡単で、この方は事実を検証することは放棄して、とりあえず結果を先に設定されているのですね。つまり車内の様子は外からは見えなかったはずなのだと。

このやり取りは、ある方が過去の新聞記事から、犯行があった当日の9時に紺のワゴン車に乗った女児二人を見たとの内容を引用したことが始まりでした。

らららのおじいちゃんは冤罪派なので、この過去の新聞記事は間違いでなければならないのですね。この記事が本当であれば、警察が犯行に使われたと主張する紺色のワゴン車の目撃証言が増えてしまうからです。


ですので、ご自身が導き出したい結論に都合の良い発言だけを資料の中からピックアップすればご自身の持論が成立すると思っているのでしょうね。

​このことを私は「偏向色メガネ論」と名付けさせていただきます。​


ここでは、あえてカーテンに関する記述を意図的に見なければ、外から車内は確認できなかったとの主張が成立しますし、第三者の方へカーテンの事実を知らせれなければ、この主張通りだと勘違いさせることができる訳です。


これがまさに偏向色メガネをつけて資料を確認する方々の特徴でもありますし、手口としてはFBSやNNNなどのマスコミが使う手口と同じなのですよ。自身に都合の良い情報だけを表に出し、都合が悪い情報は隠して見せない。だって、普通の人は裁判資料すべてに目を通せないですからね。
ですのでこの偏向色メガネが効果を発揮するのですね。




さて、元は同じ情報であっても、この偏向色メガネをつけてみると、事実とは全く異なる結論を導いてしまう恐れがあることをご理解いただけたかと思います。

そして、事実をもとにその事象を検証しようとする人たちと、結論ありきで偏向色メガネを通して持論を展開する人たち。

果たしてどちらが信用するに値するのかについては、論じるまでもないかと思います。


ちなみに警察の捜査では、飯塚警察署管内に居住又は所在し、かつ、被害児童が失踪したE村方三叉路付近道路を自動車で通行する可能性があって、紺色ワンボックスタイプで後輪がダブルタイヤのマツダ車を使用していた被告人以外の者9名には、いずれも本件当時のアリバイが成立し、かつ、これらの者が使用していたマツダ車の窓ガラスにはいずれも色付きのフィルムが貼られていなかったことを確認しています。


これが被告が有罪となった理由の一つでもあるのですね。

この事実も、偏向色メガネをつけている々は無かったことにしたいようですね。




もう一つの偏向色メガネの使い方の手口


ダブスタで乗り切る!!


車内が見えたか見えなかったのかの論争以外に、証人の証言の信ぴょう性についてもツイッター上でやりあってました。冤罪否定派の方は潤野地区の商店主の証言を推していますし、冤罪派のらららのおじいちゃんは、新証言として弁護団が出してきた八木山バイパスの証言を推してます。
※八木山バイパスの証言については​こちらの記事​もご参照ください。

そしてその二人がそれぞれ推す目撃証言にはいくつかの共通点がありました。それは・・・


・事件発生当日(1992年2月20日)の目撃証言であること

・ともに警察はその証言内容を掌握していたこと

・そしてともにその目撃者は裁判(再審請求を除く)では証人としては出廷していないこと


そして、おおよそ30年前の記憶の話になり、らららのおじいちゃんと冤罪否定派のBさんとの間で、簡単にまとめるとこのようなやり取りがありました。


Bさん「30年前の新聞記事に紺色のワゴン車と女児の目撃証言があった」

ららら「30年も経ってからそんな証言をするとはその人は認知症では。錯覚と思う。」

​※これは誤読です。30年経ってから証言したわけではありません。30年前の証言です。

Bさん「それならあなたが推す証人も同じですよね」

ららら「私が推す証人は真実を話している」


またらららのおじいちゃんはご自身が推す証人の証言についてこのような趣旨のことを主張されてます。

「証人が嘘をつく必要がない。」


そのくせに、Bさんが推す証人のことは信用できないだけではなく、認知症ではとまで言ってます。ふざけてますよね。

さて

この二人が推す証人ですが、ともに事件発生直後に犯人の可能性がある車・運転する男性・女児を目撃しており、そのことを警察に話しています。それは新聞に関係者からの証言として記載されていたことや、一部警察も認めていることからまず間違いありません。


らららのおじいちゃんの誤読はありますが、仮に二人の証人が今になって同じような証言をしたとしたら、確かにAさんご指摘の通り30年前の記憶に対しある程度否定的になることは理解できます。(しつこいですがBさん推しの証言は30年前のことを今話したわけではありませんけどね)


それなのに、ご自身が推す証人は正しく、自分と意見が異なる方が推す証人は、錯覚だとか認知症ではないかとは、何なのでしょうね。


まさに偏向色メガネの本領発揮です。


つまり同じ客観的事実であっても、基準を二重に設けることで自身の主張に正当性を持たせ、相手の主張を否定することができるわけです。

当然これも結論を最初に設定するといった作業がスタートとなります。

そしてこの手法は、公の場で討論すれば、片方がダブスタで整合性がないことがすぐにわかるのですが、ツイッターの文字制限がある中ではなかなかそれを明確に指摘しずらいため、ツイッター上では有効的に活用可能な訳なのです。


ちなみに余談ですが、私は両方の推す証人の証言にはやや疑問ありだと思っています。

Bさんの推す証人の方も、多分実際に車に乗った女児を見たのかなとは思いますが、目撃した時間が9時頃と、被害者が消えた時間と少し時間帯が合わないことや、この証言の信憑性が高いのであれば、警察が絶対に裁判で証言してもらっていたはずだと思うからです。(証人が裁判での証言を断ったのかもしれませんがね)


またらららのおじいちゃん推しの証人の方も、過去に何度も記事にしたことがありますが、目撃した時間が11時ということや、目撃した際の状況(片道一車線の自動車専用道路の登坂車線で追い抜きざまに見た)から、とても信憑性が高い証言とは思えないですけどね・・・・。





さて、ここからは偏向色メガネのコマーシャルタイムです!


偏向色メガネの正しい使い方は以下の通りです。


​使い方​

まずは、あなたなりの結論を先に決めましょう!

そのうえでこの偏向色メガネを着用すれば、あなたの結論に沿わない資料は一切あなたの視界からは消えてなくなります。そしてあなたにとって都合の良い資料だけが明確に浮かび上がってきます。

ただし、あなたの偏向度合いが強すぎる場合はご自身での調整も必要です。

その際は、メガネについたダイヤルを左に回すことで、書かれていることの意味合いをご自身の都合がよい内容に変換(誤読)することも可能です!

ですので、この素晴らしい偏向色メガネを着用すれば、どんなに困難な問題であってもあなたの都合の良いように解決・解釈することが可能なのです。


ダイヤルの使用例:八丁峠の証人が紺色のワゴン車を目撃した場所を警察に案内するときの証言内容から


偏向色メガネ着用前(裁判記録原文のまま)

「最初にこの場所ではないかと分かったが、間違えているかもしれないので、2、3回行きつ戻りつし、雑木林の様子やカーブ、ガードレールの状態、手前の右側には小高い場所があったことなどからその場所に間違いないものと判断し、その場所を指示した。」


偏向色メガネ着用のうえダイヤルを使用後

「場所がわからずに何度も車で行き来していたが、その際に警察が目配せして場所を教えてくれたのでその場所を指示した。警察の期待に応えようと思った。


ほらね、見事に事実であっても自由に意味合いを変換することができました!!

なお上得意様には、FBS・NNN等のマスコミ関係者のみなさま、ジャーナリストS水様、K岡様、また一般人ではらららのおじいちゃん様等、多くの方にご愛用いただいております。



使用上の注意点(なぜか字が小さくなります笑)

​偏向色メガネを着用して導き出した結論は、高い確率で事実とは異なりますのでご注意ください。またその結論を第三者に拡散した場合に、あなたの知的レベルを疑われる可能性がありますので、あくまでもご自宅での個人的な使用に限定しましょう!​






​みなさんもこの 偏向色メガネ つけてみませんか?​

私ですか?

私は絶対に嫌です。こんなつけていたら友達減りますよ!







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Last updated  2023.02.21 13:42:31
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