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HiroHirori's Blog

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企業業績の注意点

 「逆張り投資」の怖い点は、株価の更なる下落と背中合わせで損切が困難であることである。決算書を初めとする企業業績・財務状況等を見ていくのは当然である。逆張りを実施しているトレーダー人口が極端に少ないため手探り状態で経済学・会計学・株式辞典・ウィキペディア(Wikipedia)から資料を探しているのが現実である。
 
 企業業績での見方のポイント 

 1.株式の時価を見ること

 株式時価はきわめて重要である。時価が低下している企業の場合、すでに社債等の過剰発行で赤字・資金調達が売り上げという有様の企業が非常に多く、そのような銘柄に投資をしても投資ファンドをはじめとする連中の財布にされる可能性が高いため。時価が高い企業の場合は、企業業績が高い企業も考えられるため時価が低い企業に比べリスクは少ない。

 2.MSCB・MSSO・第三者割当を行使していない企業であること

 新興企業に非常に多い事例である、企業IRは過去3年位い遡って見るか、EDINETで債権関係を調べる必要があります。上記3つの資金調達をしている銘柄の場合は逆張りはできない、何故なら資金調達が銀行等からはできずに投資ファンドや投資事業組合の様な所からしか資金調達ができないほど業績が悪いと見れるからである。債権者(投資ファンド等機関投資家)は、転換価格を移動できるため購入した社債を株に転換して、変動する下限転換価格ぎりぎりまで株価を下げ現金に転換し借金の返済に充当している状態だからである。逆に個人投資家は、急速に下落する株価に追いつく事ができず傍観してる状態になり資産を大幅に減少する形となる。この3つは投資錬金術と呼ばれ個人投資家は、新株予約権の意味を知らずにチャートのみの判断で掴んでるケースが多く、順・逆両方とも火傷をしてしまう状態になるほど危険である。

 3.決算書を読めるようになること

 特に損益計算書が重要である。IR決算短信の概略で発表される、売上・経常利益・純利益のみでは、真の意味で企業体力がわからないからである。決算書が読めれば発表後にどの程度まで株が下落するか?読めてくるからです。重要なのはキャッシュフローの部分である。
 
 売上げ・経常利益・純利益は当然であるが、CF(キャッシュフロー)を見ていくこと。

 営業キャッシュ・フロー マイナスが連続する場合要注意
 投資キャッシュ・フロー マイナスであれば投資をしている指標となる
 財務キャッシュ・フロー プラスであれば借入が多く資金回収も鈍い

 簡易的な見方は、営業CF + 投資CF - 財務CF + が理想的

 例)売上・経常利益・純利益が前年よりも上昇・業績の予想も当年並だがやたらと株価は下落を続けている企業の場合
 キャッシュフローを見ると急激な悪化が多い、特に営業CFのマイナス・財務CFの極端なプラスになっている決算が多い。営業CFがマイナスで投資CFのプラスは投資資金が回収されていないケースも多くリストラが始まる状況と推定され非常に危険です。

 4.一株利益倍率(PER)と一株純資産倍率(PBR)

 PERは1株利益の倍率を言う(株価収益率)
 特徴 業種でかなりの違いがあり、ITは全体的に高い。
 PBRは1株の純資産の倍率を言う(純資産倍率)
 特徴 MSCB・MSSO・CB・第三者割当を実施してる場合1株当たりの純資産が高くなる傾向がある。

 PERは順張り・PBRは逆張りでいいと思います。個人的にPERはあまり重視してません。会計上PERは容易に代えることが可能な数値の一つだからです。逆にPBRは代えることが難しい数値です。PBRが低い銘柄を集める事が重要でありますが、一株純資産を急激に上げている企業の場合は注意が必要です。倒産の可能性も多い企業があるように思えます(つまり借金がかさんでいる状態です)
 
 逆張りを行う場合は、基本的に会計学・経済学等が好きでないと難しいという事がわかります、下落しているポイントを探すのは、企業業績が重要だからです。逆張り投資は生きている金融理論の学習とみて過言でないと思います。



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