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ウチューのトチュー ~ 池田モノリス

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2007年05月26日
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#0012

しばし、しんばし、シンパシー。

エアライフ~撮影記録&補足-1


午前10時のゆりかもめに飛び乗って
東京湾の匂いにくんくんしながら
汗拭きネクタイでプレゼンの打ち合わせ。

クールにかっこつけてるのは
気取ったビルの青空と
モニターに浮かぶ日記の文字だけです。

東京中年のリアルな身体は

暑い、眠い、だるい。そんだけ。

いつも、この星の「しごと半球」は退屈に回っています。


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遅めの昼ご飯は一人のソバに、
ないしょのグラスひとつ。

手のひらサイズの
泡立つアルコールで夏休み。
逃げ込むには、ちっちゃすぎる水たまりだけど。

なまめかしくうねる蕎麦、
すだれの向こうにタイヤの夏の匂い、
次の原稿の締め切りとか、不整脈の定期検診とか、
マーク・ボランや、マグリットも、
介護も、知人や家族との永遠の別れだって、
(5月の連休に父の7回忌を済ませました)

みんな、それぞれが
重たくて、切なくて、キラキラ輝いたり、
泣きたくなるほど辛かったりすることもある
自分のリアルな真ん中です。


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180cmX62kgの
ひょろながくて色素不足の
情緒不安定空間。

この輪郭線は、
「自分」とやら呼ばれる何かに
用意された

「リアルライフ」への入り口か、出口か。


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25年位前、印刷工場から履歴書持って
このソバ屋の隣の路地裏に来ました。

そこには社員2人だけの
レコード業界紙の事務所があって
編集部をひょいと通り抜けてみると
その先のホテルのロビーで
本物のデビッド・ボウイに取材できたりして
僕はちょっとびっくりしたことがあります。

リアルな世界のあちこちには
モグラの迷路みたいないろんな抜け道があって、
意外に間抜けな設計図です。

入り口も出口も何処にでもある、
と思った25年前の新橋バックストリート。

そんな世界の境目を偶然通りすぎる時に
一瞬見える気がする、まぶしい時間。
人生って目がくらむほど切ない夢なのかな。
それが、エアライフの景色だと思いました。


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リアルライフの不意を突かれて
世界中がどきどきしているうちに
宇宙の仕掛けなんて、ほら、とばらしてしまう

まるでナイフみたいな
突然の「心のジャンプ」。

僕の中でずっと息を潜めていた
「宇宙の、もう半分」が
たまらずクシャミする瞬間。

それが、エアライフ。

予想もしなかったギターの官能フレーズが
自分の指に降りてくる夜や

青すぎる空の色に気付いてしまう
悔しくてたまらない真夏の午後とかに、

僕は、魂の「100m10秒の壁」を
超えることができるかもしれない。

僕の思う「エアライフ」とは
「宇宙を抜き去る心のスピード」
のことです。







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最終更新日  2007年06月01日 01時13分06秒
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