ウチューのトチュー ～ 池田モノリス

Suca Suca iMonolith
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■宇宙失格 ～ 空のもう半分 ／ 池田モノリス■

#0063
赤色エレジー・ブギー　（完結編）

～神様は、弱虫。～

■1970（S45）～2008(H20)年
■22～59歳

それから音楽活動をやめて３５年、
ミクシィを始めて音楽のことを中心に書いてきたのですが
最近になって昔から好きだった絵を描こうと思いました。

イメージは「白いベッドの舟」
その奥にある「赤色エレジー」。

林静一さんみたいな絵を描きたいなぁ。



絵の練習の第一歩、目標はあがた森魚さんの前記のレコードジャケット。



こういう絵になりました。
去年の夏、羽田で撮ったジャンボと組み合わせたら
ちょっとくすぐったくなりました。

林静一さんのイラストを下絵に取り込んで
ペンタブレットでトレースしようとしたのですが、
全然うまくいきません。

そこで林さんの実物の絵を左に見ながら
PCの「白紙のスペース」にペンタブレットで
一気に描いてみると何とか「絵」になりました。

絵はデジタルなハードを通しても
やっぱりアナログな力で描かないと
「絵」にならないみたいです。

サイエンスVSアートの戦い。

ペンタブレットというのは
ギリギリの道具かもしれません。


デフォルメしたり、
僕なりのスタイルを入れようとしても

もちろんポーズや女性の顔など
まだまだ林さんのマネです。

自分のスタイルを作るよりむしろ
「林静一さんにそっくり」と言われる方がうれしい？

いわゆるコピーバンドを目指すみたいな
複雑な思いもありますが。

自分の線を見つけ出すために
明日からもデジタブ千本ノックを
続けようと思っています。





雑誌「ガロ」のあまり上等でない紙や
あがたさんのボール紙ジャケットで出会った
「赤色エレジー」の幸子さん。

１９７０年代の「神田川」の水面を
デビッド・ボウイの宇宙船や
マーク・ボランの一角獣と一緒に

「白いベッドの舟」に揺られて

今も、

僕の心の中の四畳半で
ずっと暮らしているみたいなのです





神様は、弱虫。

自分の代わりに
僕達人間に

恥ずかしいことばっかり
やらせている。

そして僕達は

もともっと腰抜けだから

そんな恥ずかしいことは
歌や絵や文字の中に
こっそり捨てる。

かなわなかった夢とか、
悔しかった涙とか
恥ずかしいまま消えてしまった

ちっちゃな何億の消しくずは

歌や絵や文字の中に
ずっと捨てられたまま。

もしかしたら
ほんの少しだけ
僕の前に流れ着き

この耳や目や声や指先で
解き放たれるのかもしれません。





世界は、もしかしたら
すごく恥ずかしくて
悔しい夢かもしれません。

弱虫な神様がごまかしてる
すっぴんの宇宙。

その入り口で、出口。

それがロックか。

ロックで、宇宙に波風を。






「赤色エレジー」のボール紙から４０年近く。

僕が液晶モニターの中につくった
「白いベッドの舟」のジャケットで
再会した幸子さん。


ちょっと大人っぽくなったみたい。



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ファンタジーから、よしっロック！ジャンルに引っ越し。よろしく。



もしかして絵本？ジャンル…でも、こちらは苦戦。